JR西日本は13日、客室をすべて「スイート」「ロイヤル」に組み直した特別な「トワイライトエクスプレス」を報道公開した。5月16日の大阪発下関行(山陽コース・下り)列車で運行開始し、旅行会社専用団体臨時列車として西日本各地を走る予定だという。

「スイート」「ロイヤル」を備えた客車を中心に組成され、新たな編成となった「トワイライトエクスプレス」

特別な「トワイライトエクスプレス」は24系客車8両編成で、客室は1~4号車。車両番号は1号車がスロネフ25-503、2号車がスロネ25-501、3号車がスロネ25-502、4号車がスロネ25-503、5号車(サロンカー)がオハ25-553、6号車(食堂車)がスシ24-2、7号車(乗務員室など)がオハネフ25-503、残り1両は電源車カニ24-14だった。

今年3月まで大阪~札幌間の寝台特急として活躍した専用編成3編成の中から、「スイート」「ロイヤル」を備えた客車4両に食堂車・サロンカーを加えた「定員40名の特別感のある列車」に。車内サービスもグレードアップされ、山陽コースでは和食のランチメニューやフランス料理のフルコースディナーなど、計4回の食事を提供予定。サロンカーにアルコール類も用意され、地元の協力によるおもてなしも予定されている。

車両公開に続き、車内で提供されるメニューも公開された

山陽コースの下りは大阪駅を9時50分に発車し、琵琶湖を周回して16時20分頃に大阪駅に戻った後、山陽本線を走行。下関駅には翌日15時頃に到着する。大阪~敦賀~京都間は「トワイライトエクスプレス」専用塗装のEF81形、京都~下関間ではEF65形が牽引するとのこと。山陽コースの上りは下関駅を10時すぎに発車し、翌日18時頃に京都駅に着く。5~6月は土曜日に山陽コースの下り、月曜日に山陽コースの上りが運転され、7月以降は山陽コースの他に山陰本線経由のコースも設定される予定だ。

団体専用臨時列車としての「トワイライトエクスプレス」の運行開始に合わせ、5月16日に大阪駅で、18日に下関駅で出発式も開催される。同列車は今後約1年にわたって運行が決まっており(その後の運行予定は現時点で未定)、2017年春の「トワイライトエクスプレス 瑞風」運行開始に向け、観光振興の推進につなげたい考えだという。

「トワイライトエクスプレス」客車の外観・内装など