アデコはこのほど、「将来就きたい仕事」に関する調査結果を発表した。同調査は2014年11月、全国の6~15歳の男女1,000人(男女各500人)を対象にインターネット上で実施したもの。
「大人になったら、父親・母親がしている仕事と同じ仕事をしたいと思うか」を尋ねたところ、68.6%の子どもが「お父さんとお母さんのどちらの仕事もしたくない」と回答。親と異なる仕事に就くことを希望していることがわかった。
その理由で最も多かったのは、「やりたい仕事が決まっているから」で31.6%を占めた。2位に「忙しそうだから」(21.1%)、3位に「お金が稼げなさそうだから」(19.4%)と続き、40.5%の子どもは現実的な考えを持っていることがうかがえる。
「父親と同じ仕事がしたい」と回答した子どもにその理由を尋ねたところ、28.2%が「やりがいがありそうだから」と回答した。次いで「お金が稼げそう」(18.8%)、「かっこいいから」(17.1%)となっている。一方、「母親と同じ仕事がしたい」と回答した子どもの理由は、「楽そうだから」(24.0%)が最多。以下には「やりがいがありそう」(23.5%)、「かっこいい」(9.3%)と続いた。
続いて、将来就きたい仕事をランキング化したところ、男子は2年連続で「サッカー選手」(12.0%)が1位となり、2位は「医者」(8.0%)、3位は「野球選手」(7.6%)と続いた。女子では、「パティシエ(お菓子職人)」(16.8%)が1位で、2位は「先生(大学/高校/中学/小学校/幼稚園など)」(8.0%)、3位に「医者」(6.8%)がランクインした。
男女別ランキングのトップ3以外を見ると、男子の6位に「エンジニア/プログラマー」(3.1%)が入り、デジタルネイティブ世代の影響がうかがえる結果となった。一方、女子の4位に「野球選手」(4.6%)がランクインしたのは、「カープ女子」など、女性の間でのプロ野球ブームが影響している結果ではないかと同社は分析している。