オウチーノ総研はこのほど、就労中の20~39歳の未婚男女661名を対象に、「友達付き合い」に関する意識調査を実施し結果を発表した。調査期間は4月10日~11日。
友達付き合いが「充実していない」社会人、52%
社会人になってから、「友達付き合い」は充実しているか尋ねたところ、「あまり充実していない(31.0%)」、「全く充実していない(21.0%)」と回答した人は52.0%だった。友達付き合いが充実していない理由については、「友達に会う機会が減ったから」というのが最多だった。一方、「充実している」人は、食事や旅行など、定期的に「友達と会っているから」とのこと。そのほか、「社会人になって友達が増えたから」という人や、「本当に大切にしたい友達を選べるようになった」など、限られた友達と深く付き合えていることに充実感を得ている人もいた。
では、社会人になってから友達ができた人はどのくらいいるのだろうか。「社会人になってからできた友達はいますか? その方と友達になったきっかけは何ですか?」という問いに、75.0%が社会人になってからできた友達が「いる」と回答。きっかけとして最も多かったのは「勤め先が同じ(48.9%)」で、次に「趣味を通じて(27.2%)」「仕事関係で(16.5%)」と続き、2人に1人は職場で友達を作っていることがわかった。恐らく社会人生活のなかで最も多くの時間を過ごす場所であろう職場で、多くの友情が芽生えるのは当然のことかもしれない。ただその一方で、4人に1人は「社会人になってからできた友達はいない(25.0%)」と回答している。
友達の「出世、結婚、妊娠・出産」を素直に喜べる?
次に、「あなたの友達が出世をしたり、結婚や妊娠・出産をしたりした時、あなたは素直に喜ぶことができますか?」と尋ねたところ、「いつも素直に喜べる」と回答した人は、「出世(48.0%)」「結婚(49.9%)」「妊娠・出産(51.0%)」となり、「分からない、経験がない」と回答した人を除くと、いずれも約6割が友人の幸せを素直に喜んでいることがわかった。
一方、「喜べない」という人はそれぞれ3割程度。その理由を聞いてみたところ、友達の出世に関しては、「嫉妬してしまうから」「うらやましいから」という回答が多く、結婚に関しては「自分が結婚していないから」「焦るから」とのこと。また、妊娠・出産に関しては「自分が結婚や妊娠・出産していないから」「話題や時間が合わなくなるから」という意見が目立った。友達の幸せは素直に喜びたいところだが、多くの人が、自分にないものに対しては複雑な思いを持っていることが伺えた。
社会人の「男女の友情」はアリ、ナシ?
最後に、社会人の「男女の友情」は成り立つと思うか質問したところ、「成り立つ(66.3%)」、「成り立たない(33.7%)」となった。「成り立つ」と回答した人から最も多く挙がったのは、「大学時代の女性の友達とは、今でも友情が続いているから」(35歳男性)のように、実際異性の友達がいるという意見だった。次いで「価値観や気が合えば成り立つから」、「恋愛感情が芽生えなければ成り立つから」、「性別は関係ないから」と続いた。
一方、「成り立たない」と回答した人からは、「成り立ったことがないから」と「恋愛感情が芽生えてしまうから」という理由が多かったほか、「無理だから」、「男女の考え方が違うから」、「性的な感情が入るから」といった意見も見受けられた。