企業リサーチサイト「Vorkers」は14日、「平成生まれの退職理由ランキング」を発表した。調査対象は新卒3年目までに退職した、平成生まれの元社員。投稿された回答全627件の「退職理由」についてのフリーコメントを15個の退職理由に分類した。

業界別では「残業」が最多

退職理由で最も多かったのは「キャリア成長が望めない」(25.5%)。4人に1人がキャリア成長に課題を感じたということが明らかになった。

具体的には「安定はしているが、女性の成長機会がなかなか設けられていない」(紙・パルプ/女性)、「長い将来を考えると、手に職がついていなく、つぶしのきかない仕事内容に思えたため」(航空/女性)などがあげられた。

続いて「残業・拘束時間の長さ」(24.4%)、「仕事内容とのミスマッチ」(19.8%)、「待遇・福利厚生の悪さ」(18.5%)となった。

「残業・拘束時間」については「残業が慢性化しており、定時で上がれることはまずありませんでした」(アパレル/女性)、「拘束時間が長い、自分にやることがなくても、お客さんのデータ待ちで帰れない」(代理店/女性)などが寄せられた。

平成生まれの退職理由ランキング

業界ごとの退職理由を見ると、小売り、不動産、教育、飲食、メディアの5業界が「残業・拘束時間の長さ」、金融、官公庁、レジャーの3業界が「キャリア成長が望めない」、保険、金融が「仕事内容とのミスマッチ」となった。