4月4日は皆既月食! (画像はイメージ)

2015年4月4日、19時~22時ごろに日本全国で皆既月食が観察できる。この日、東京都では満開を迎えた桜が散り始めている予想だ。桜の季節に皆既月食を楽しめるチャンスは、今回を逃すと次は17年後! 知っておきたい東京都の鑑賞スポットを紹介しよう。

夜桜やランドマークと一緒に

皆既月食とは、太陽と地球が作る影に月がすっぽりと入ったときに起こる天文現象だ。条件がそろえば、月が徐々に欠けていくように見える「部分食」から始まり、月全体が暗くなる「皆既食」を経て、また徐々に姿を現していく様子を観察できる。

日本気象協会が運営するtenki.jpラボによると、今回の皆既月食は高度約30度。高度の高い天頂付近で起こる月食と比べると、今回の月食は地上の景観と一緒に写真に撮りやすいという。夜桜やランドマークと一緒に写真に収めれば、良い記念となることだろう。

また、東京都での部分食の始まりは19時15分、皆既食の始まりは20時54分、皆既食の終わりは21時06分、部分食の終わりは22時45分に迎えるという。夜桜も一緒に鑑賞するにはぴったりの時間帯と言えるのではないだろうか。

月食の始めから終わりまでを観察できる

隅田公園でスカイツリーも一緒に

日本気象協会がおすすめする鑑賞スポットの1つが、「隅田公園 堤防上の遊歩道」(東京都台東区・墨田区)だ。特に、東武スカイツリーラインの高架下を抜け、言問橋を越えたあたりがおすすめとのこと。

南東側には東京スカイツリーが見え、公園の桜を堪能しつつ皆既月食も楽しめるという。撮影するなら事前に構図を定め、できれば三脚などを使ってカメラを固定しよう。

「隅田公園 堤防上の遊歩道」の言問橋を越えたあたりがおすすめ

東京スカイツリーや桜と一緒に楽しめる

「北の丸公園」では桜の真横に!?

同じく日本気象協会がおすすめしているスポットが、皇居横にある「北の丸公園」(東京都千代田区)。公園内の池の横にある芝生の広場に立てば、桜の木の横に月が見えると予想されている。

桜の木の横で月食が見えるかも

東京タワーではトークショーを実施

夜桜も良いが、東京の夜景と共に楽しみたいなら、東京タワー(東京都港区)から鑑賞するという手もある。東京タワーの大展望台では、月食が始まる前の18時30分~19時に、気象予報士の谷口聡一氏をゲストに招いたトークショーを開催。専門家の解説を聞きながら皆既月食について学ぶこともできるという。

同イベントは展望料金のみで楽しめ、皆既月食を動画共有サービス・USTREAMの「TOKYOTOWER TV SATURDAY」でも配信するとのこと。

東京タワーで夜景と共に月食を(画像はイメージ)

今回の皆既月食は、夜桜と同時に楽しめるめったにない機会。今のうちに、自分だけの鑑賞スポットを探しておくのも良いかもしれない。