ヒゲ剃りを購入する際、どのような基準で選ぶだろうか。電気シェーバーであれば、刃の往復速度やヘッドの切れ味、肌へのやさしさ、石けん剃り対応といった要素が考えられる。各メーカーのテクノロジーに個性があり、一度購入したメーカーの製品が気に入れば、そのメーカーの最新モデルに定期的に買い換えるユーザーも多いだろう。一方、T字カミソリの場合、刃の枚数を増やす・刃を薄くするといったこと以外、目立って差別化できる点がない。そのため、メーカーやブランドにあまりこだわらずに購入するユーザーが多いのではないか。 だが、そんなT字カミソリのイメージを一新する革新的な製品がリリースされた。それが「ジレット プログライド フレックスボール」だ。
この製品の最大の特徴は、カートリッジ部が左右24度の幅で横に“首振り”すること。これまでのジレット製品は、縦に首振りする機能は備わっていたが、横への首振りはなかった。だが同製品は横への首振りを可能にする「フレックスボール テクノロジー」を新たに搭載。この機能は、ボール状になったカートリッジの土台部分にスプリングが取り付けられており、トルクがかかるとそのスプリングの作用により横に首振りする。これまでの縦の首振りと新たに追加された横の首振りにより、カートリッジの可変幅が格段に広がり、肌を捉えやすくしているのだ。
上の写真でカートリッジの可動範囲がイメージできないのであれば、発売元のP&Gが公開しているプロモーションビデオを確認するとよい。このビデオにはフレックスボール テクノロジーの効果を表すCG映像が掲載されているが、その画面キャプチャが下。左の従来製品は斜めになっている肌をイメージした箇所でカートリッジが浮いてしまっているが、右のフレックスボール テクノロジーは横の首振りにより斜めの箇所でもカートリッジが密着している。
実際に筆者も従来製品とプログライド フレックスボールでヒゲ剃りを行ったが、フィット感の違いは明らかだった。また、従来製品でヒゲ剃りを行う際、カートリッジをなるべく広い面積で肌に当てようとすると窮屈になってしまうが、後者ではその窮屈感があまり感じられなかった。手首は関節の構造上、折り曲げられない角度があるが、フレックスボール テクノロジーはそれを補ってくれる印象を持った。
なお、P&Gによるとジレット プログライド フレックスボールはアメリカで先行して発売されており、現地で話題になっているという。また、このテクノロジーの開発について聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきた。「左右に動くヘッドの可動域は24度としました。この可動域を決定するまでに数多くの消費者テストやテクニカルテストを繰り返し、開発に5年以上の歳月をかけました 。やっとお客様に自信をもっておすすめできる 製品になりました!」とのこと。数多くのモニターテストの結果から24度という数値を導き出したようだ。
フレックスボール テクノロジー以外をチェックしてみよう。カートリッジに備えられた刃は、T字カミソリ最多クラスとなる極薄5枚刃 。各刃にはコーティングが施され、滑りやすくなるよう配慮されている。また、グリップ部には多数の滑り止めが設けられ、さまざまな持ち方をしても滑りにくいようになっている。
ヒゲ剃りは欠かすことのできない身だしなみだが、出勤前の貴重な時間を費やしてしまう作業でもある。“時間の浪費”を避ける意味でも剃り味の高いヒゲ剃り選びは重要だ。これまで、メーカー・ブランドを意識せずにT時カミソリを選んでいたのなら、新しい次元でのそり味を実現した新世代カミソリ、ジレット プログライド フレックスボールを一度試してみてはどうだろうか 。