ドイツ・フォルクスワーゲンAGはジュネーブモーターショーにて、新型「トゥーラン」を発表する。MQB戦略にもとづいて開発された最初のミニバンであり、従来モデルより全長を拡大しながら、大幅な軽量化を果たした。

フォルクスワーゲン新型「トゥーラン」

ボディは従来モデルより全長が130mm長くなり、4,527mmに。ホイールベースも113mm長くなり、車内のスペース拡大に貢献している。全幅は従来モデルより41mm広い1,841mm、全高も6mm低い1,628mmに。ボディは大型化しながら、車重は従来モデルより最大61kg軽くなった。エクステリアは従来モデルと同様にシンプルで、Aピラーの下からリヤコンビネーションランプまで続くショルダーラインがアクセントとなっている。

インテリアにおいては、新しくなったフォールドフラットシートを採用。2・3列目の最大5つのシートとフロント助手席のバックレストを簡単な操作ですべて折りたたみ、段差のないフラットなラゲッジフロアを生み出せる。最大1,857リットルの大きな荷室を得られ、シートを外して車外に運び出す必要もなくなった。

エンジンは1.2リットルから2.0リットルまで6種類を用意。うち3種類がガソリン、残り3種類がディーゼルとなる。最もパワフルなエンジンはディーゼルの2.0TDIで190PSを発揮。トランスミッションは6速ないし7速のDSGで、モデルにより6速マニュアルも選べる。

数々の最先端装備も特徴で、LEDヘッドライトがオプションで用意されるほか、モジュラーインフォテイメントシステムや「CarPlay」「Android Auto」対応の「AppConnect」、スマートフォンを車載インフォテイメントシステムで操作できる「MirrorLink」も搭載されている。新型「トゥーラン」は欧州で9月から販売開始され、他の地域でも2015年末までに販売が開始される予定だ。