免税店で飛ぶように売れている!?

日本の家電量販店で中国人観光客が炊飯器を大量購入する姿は、すでにおなじみのものとなっている。そして今、炊飯器に続く日本の家電土産で話題になっているものがある。それは、日本の高機能便座である。中国版ツイッターの「ウェイボー」では、多くの中国人ネットユーザーが新たな日本土産アイテムとして便座についてつぶやいている。

コラム「日本で便座を買おう」も人気

「日本の高機能便座は、世界一頭のいい便座といえるだろう。冬はいつも便座が暖かい」「日本での高機能便座の普及率は60%以上」などなど、日本での高機能便座の素晴らしさや普及率の高さを紹介するつぶやきが多数アップされている。

また、ある経済系作家が日本で中国人観光客が熱狂的に家電を購入する様子から日中の製造業の違いを分析した「日本で便座を買おう」というコラムも、ウェイボー上で多くのネットユーザーにリツイートされている。同コラムでは、どんな便器にも合う高機能便座が日本の免税店で飛ぶように売れていて、店員は「中国人観光客がくれば、すぐに売り切れてしまう」と話していると紹介している。

「便座を買ってくるなんて恥ずかしい」

もともと、日本を旅行した中国人観光客が最も強く印象に残ったポイントのひとつとして挙げられるのは、日本のトイレの高機能さ。ウェイボーでもウォシュレットのような温水洗浄便座への感動や、ドライブインのトイレの入り口にある個室空き状況表示の看板など、細やかな気遣いに驚きのつぶやきが多数みられ、「日本のトイレ文化はすごい! 書斎にも香水陳列室にもなっている」などとつぶやく中国人ネットユーザーまでいる。

その一方で、ウェイボーには「いくら日本のものがいいからと言っても、便座を買ってくるなんて恥ずかしい」などと否定的な意見も見られる。だが、実際に日本で日本のトイレ文化に触れ、日本人のトイレに対する気配りが集結したともいえる高機能便座を自宅にも取り入れたいという想いが、中国人観光客の便座購入につながっているようだ。

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