人事評価「満足」は2% - 「評価と報酬との関連性が持てていない」

あしたのチームは、10月28日～30日にかけて、人事評価をされる立場である20歳～69歳の男女を対象に、人事に関するインターネット調査を実施した。有効回答数は400人。

人事評価に対する不満は半数以上が「伝えたことがない」

人事評価に満足しているか尋ねたところ、「満足している」はわずか2.0%だった。「やや満足している」と回答した26.5%と合せても28.5%と3割も満たず、従業員の71.6%が人事評価に不満があるという結果になった。

人事評価に対する不満を「同僚」「上司」「人事担当者」「経営者・役員」を対象に伝えたことがあるか尋ねたところ、すべての対象で「伝えたことがない」が半数を超えた。特に「人事担当者」には89.5%、「経営者・役員」には85.0%が「伝えたことがない」と回答している。

65.5%が「人事評価は必要だと思う」と回答

前項の人事評価の満足度についての質問で「満足していない」「あまり満足していない」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「評価と報酬との関連性が持てていないため」が37.4%と最も多かった。従業員は報酬に結び付く評価を求めているようだ。「人事評価の尺度が定められていない」(33.9%)、「評価者の好き嫌いによって評価されてしまう」(29.7%)も多い。

人事評価を必要だと思うか尋ねたところ、65.5%が「必要だと思う」と回答した。理由としては「本当に仕事ができているのかしっかり評価してほしい(22歳男性)」「目に見える形であるほうがモチベーションが上がる(35歳女性)」などが挙げられた。一方「不要だと思う」(34.5%)の理由は「明確な判断基準がない(32歳男性)」「基準が分かりにくい(39歳女性)」などが多かった。