アイデム 人と仕事研究所は10月1日~4日に、2015年度の新卒採用活動を行う企業担当者1,000人を対象に、採用活動についての調査を実施した。
「採用選考に関する指針」は、60.6%が「守る」
2015年度新卒採用活動の継続状況について尋ねたところ、「継続して行っている」企業は69.8%、「既に終了している」企業は30.2%だった。
「現在も継続して行っている」と回答した企業に、採用活動の終了予定時期を聞くと、「2014年12月末頃まで」が26.6%、「2015年3月末頃まで」が25.6%だった。従業員規模別に見ると、規模が大きくなるほど「2014年10月末頃まで」の回答割合が増え、「2015年3月末頃まで」の回答が減っている。従業員規模の大きい企業は、採用活動の終了時期を早期に見込んでいるようだ。
2016年度の新卒採用活動において、日本経済団体連合会から「採用選考に関する指針」が出されている。新卒採用活動の広報開始時期を3カ月、選考開始時期を4カ月後ろ倒しにすることを求められているが、この指針の順守意向について尋ねたところ、60.6%が「守ると思う」と回答した。「守らないと思う」は13.0%に留まっている。
約半数の企業が、保護者から直接問い合わせあった経験あり
新卒採用活動の中で学生の保護者から直接問い合わせや接触があったか聞くと、44.0%と約半数の企業が「保護者から直接問い合わせ等があった事例がある」と回答した。具体的な内容は、「募集要項や採用関連情報についての問い合わせ」(34.3%)、「入社後の処遇についての問い合わせ」(29.5%)などが挙げられている。
企業に、新卒採用活動において「できればこのくらいの男女比が望ましい」という理想の男女比があるか尋ねたところ、49.5%の企業で、女性よりも男性の比率を高く採用したい意向があることがわかった。「理想の男女比はない」は18.1%、「男性と女性が同率」は17.8%、「女性の比率を高くしたい」は14.6%となっている。