Q.会社にいる「プライドの高い後輩」との接し方を教えてください

プライドが高くて、仕事を「できます!」と全部引き受けちゃってる後輩。回らない状態になったら、そっと助け舟を出してやるかな……。今回はマイナビニュース会員のうち男女495名に、「プライドの高い後輩」と接するときに注意していることを聞いてみた。

Q.会社にいる「プライドの高い後輩」との接し方を教えてください

■注意する
・「1回は指導・説明はするが2回目以降はほっておく」(54歳男性/情報・IT/技術職)
・「基本は肯定、あきらかにおかしいときは指導する」(22歳男性/運輸・倉庫/専門職)
・「いったん受け止めて、こうなった場合どうするのかを聞いて、自分でその考えがずれているということに気づくようにもって行く」(25歳女性/その他/営業職)
・「そういう態度は良くないよ、と正直に伝える」(25歳男性/農林・水産/技術職)

■対抗意識で
・「たまにはへこませる」(32歳女性/電力・ガス・石油/技術職)
・「たたきつぶす」(28歳女性/情報・IT/経営・コンサルタント系)
・「とにかく矛盾点を指摘する」(29歳女性/通信/事務系専門職)
・「勘違いしているところをわからせるために、落とせるところまで落とす」(34歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「プライドだけが高い人間の場合は、じっくりへし折ります、プライドは仕事に必要ないことを分かればいい」(54歳男性/電機/技術職)

■なるべく距離を置く
・「スルーする」(27歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「そっとしておく」(32歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「適当にあしらう」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「無視する、関わらないこと」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「距離を置く」(31歳女性/医療・福祉/専門職)
・「なるべく接しない、最低限のコミュニケーションに抑える」(30歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)

■おだててほめる
・「『がんばってるね』『やるねぇ』と認める」(32歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「いつもいろいろと提案していてすごいね、ありがとうという」(32歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「とりあえず褒められるところは褒めます」(26歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「にこにこして認めてあげる」(25歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「頑張れよとおだてる」(37歳男性/団体・公益法人・官公庁/営業職)
・「後輩のモチベーションを下げないためにも褒める」(24歳女性/小売店/事務系専門職)

■いい先輩
・「ほめて伸ばす」(32歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「すごいねー、と褒めて活躍の場を与える」(32歳女性/情報・IT/技術職)
・「とにかく責任ある仕事を任せること」(34歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「いいところがあれば思いっきり褒めて、悪いところは厳しく注意する」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「プライドは守ってあげる」(33歳女性/その他/その他)
・「質問したくないと思うから、こちらから気づいて教えてあげる」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■上手に利用
・「うまく動かす」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「おだてて仕事をさせる」(47歳男性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「プライドをくすぐって、仕事に入りやすくしている」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「頼みごとをするときは、『○○ならできると思って』と持ち上げる」(27歳女性/商社・卸/営業職)
・「仕事ができるなら使うけど、できないと無視するだけ」(33歳男性/情報・IT/技術職)
・「一緒の仕事のときは、仕事をしてもらうために適度に持ち上げます……ただ、調子にのってきたら、くぎを刺します(笑)」(30歳女性/建設・土木/事務系専門職)

■無理強いしない
・「あえて自分が下手に出て、プライドを傷つけないようにする」(25歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「小さなことでも褒める」(31歳女性/情報・IT/技術職)
・「先輩面をしない」(30歳男性/ソフトウェア/技術職)
・「あまり頭ごなしに叱らない」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「否定はしないようにする」(26歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「機嫌を損ねない程度の注意にとどめる」(28歳男性/学校・教育関連/その他)
・「認めてあげる」(44歳男性/医療・福祉/技術職)
・「無理に主張を曲げさせようとはせず、見守る」(35歳男性/情報・IT/技術職)
・「注意する事はせず、アドバイスをするように心がけています」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)

■こんなふうに声がけ
・「雑用を頼むときは『こんな事頼んで申し訳ないんだけど…』間違っている箇所にはストレートに突っ込まず『私の認識が違っていたら申し訳ないのだけれど』とプライドを傷つけないよう下手にでる」(24歳女性/情報・IT/技術職)
・「忙しいのにごめんねと一言添える」(29歳女性/医療・福祉/専門職)
・「常に『すごいね』などの言葉をかけてあげる」(27歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

■自然がイチバン
・「誰にでも同じ態度で接する」(23歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「平常心で」(52歳男性/医薬品・化粧品/技術職)
・「普通に向き合えばいい」(37歳男性/自動車関連/営業職)
・「厳しすぎず優しすぎず」(42歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「相手がだれであろうと自然体、これにつきます」(47歳男性/ソフトウェア/経営・コンサルタント系)

■総評
会社でどのように「プライドの高い後輩」と接するか? 寄せられた回答は、「叱る」という意見と「叱らないようにする」という意見、大きく2つに分かれた。

「叱る」「注意する」という人たちは、後輩のプライドをあまり快く思っていない様子だったが、「間違っているところは指導する」「そういう態度は良くないと諭す」など、後輩のためになりそうなアドバイスをしてあげたい、という気持ちもあるようだ。中には「たたきつぶす」「プライドをへし折る」「けなす」なんて、怖い先輩の声もチラホラ見られた。また、「プライドは折りたいけど、自分ではなく上司に折ってもらいたい」なんて意見も。ただ、多くの人は「放っておく」「関わり合いにならないようにする」「距離を置く」など、面倒な後輩との接触を避けたいと考えているようだ。

叱らずに「ほめて伸ばそう」とする優しい先輩たちの意見も少なくなかった。プライドの高さをやる気と捉えて「責任ある仕事を任せる」「活躍の場を与える」「認めてあげる」など、後輩思いの意見が並んだ。中には、「おだてて仕事をやってもらおう」「頼み事をして使ってやろう」と考えるちゃっかりした人たちも。後輩のプライドをくすぐる「○○ならできると思って!」という言葉、覚えておこう。

後輩のプライドを傷つけないように、「あまり先輩面をしない」「頭ごなしに否定しない」「注意ではなくアドバイスをする」など、扱いに気を遣っている人もいるようだ。雑用を頼む時は「こんなこと申し訳ないんだけど……」、仕事を振る時は「忙しいのにごめんね……」など、相手のことを思いやる気持ちが非常に美しい。

「平常心で」「自然体で」「誰にでも同じように接すること」なんて、先輩としての余裕が伺える回答も多かった今回のアンケート。プライドの高い後輩にも一目置かれて慕われるような、そんな素晴らしい先輩を目指したいものだ。

調査時期: 2014年9月3日~9月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性223名 女性272名 合計495名
調査方法: インターネットログイン式アンケート