内閣府は26日、2014年8月の月例経済報告を発表した。景気の基調判断については、「緩やかな回復基調が続いており、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動も和らぎつつある」とし、2カ月連続で据え置いた。

企業収益については、前月の「改善している」から「改善に足踏みがみられる」とし、1年8カ月ぶりに下方修正した。

一方、住宅建設については、前月の「消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動により、減少している」から「このところ減少テンポが緩やかになっている」とし、1年1カ月ぶりに上方修正した。

生産については、前月の「消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響もあって、このところ弱含んでいる」から「消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響もあって、弱含んでいる」に表現を変更。国内企業物価についても、前月の「このところ緩やかに上昇している」から「緩やかに上昇している」に変更した。

先行きについては、当面、駆け込み需要の反動により一部に弱さが残るものの、前月同様「緩やかに回復していくことが期待される」と判断。ただし、リスク要因として前月までの「海外景気の下振れ」に加え、初めて「駆け込み需要の反動の長期化」を挙げ、「景気を下押しするリスクに留意する必要がある」との見方を示した。