日本銀行は25日、2014年5月の企業向けサービス価格指数(速報、2010年平均=100)を発表した。それによると、広告や運輸など企業間で取引する価格水準を示す企業向けサービス価格指数は前年同月比3.6%上昇の102.5となり、1991年1月(同3.6%上昇)以来、23年4カ月ぶりの伸びを記録した。

前月比でも0.2%上昇した。また、消費税を除いたベースでは前年同月比0.9%上昇の99.8となった。

為替相場や海外景気の影響を受けにくい総平均(国際運輸を除く)は102.4となり、前年同月比で3.6%上昇、前月比で0.2%上昇した。

2014年5月の企業向けサービス価格指数(出典:日本銀行Webサイト)

業種別に見ると、広告は前年同月比5.0%上昇。このうち、テレビ広告は同8.6%上昇、新聞広告は同8.9%上昇、インターネット広告は同2.1%上昇、雑誌広告は同2.0%低下した。なお、インターネット広告の寄与度は前月比0.01ポイント低下した。

諸サービスは前年同月比3.8%上昇し、うち、土木サービスは同7.7%上昇、宿泊サービスは同8.4%上昇した。情報通信は同2.6%上昇し、うち、ソフトウェア開発は同3.4%上昇した。

一方、運輸・郵便は前年同月比4.6%上昇したものの、寄与度は前月より0.02ポイント低下した。