ヴォーカーズは、同社が運営するサイト「Vorkers」に投稿された約6万8,000件の社員による在籍企業の評価レポートから、「残業時間」を対象にデータを集計し、このほど結果を発表した。
同調査は、2007年7月~2014年5月に投稿されたレポート回答(全6万8,853件)を対象データとしている。ただし、「年収別の平均残業時間(月間)」「年収・年齢別の平均残業時間(月間)」「職種別残業時間ランキング」は、2013年6月からのレポート内容(1万8,460件)が対象となっている。
まず、年齢別の平均残業時間を調べたところ、20~30代は、月間平均残業時間は約50時間だった。しかし、40歳前から減少しはじめ、50歳前には月間平均残業時間が45時間より少なくなっている。体力面の問題もあるが、管理職となり現場を離れることで、残業の必要性が低下することなどが考えられる。
月間の平均残業時間について尋ねたところ、「30時間」が14.5%と最も多かった。次に「40時間」(13.7%)、「20時間」(13.0%)と、平均残業時間は20時間~40時間が全体の41.2%でボリュームゾーンであるようだ。毎月の勤務日数の平均が20日程度と想定すると、1日あたり約1~2時間程度の残業をしていることがわかる。
年収別の月間平均残業時間を見ると、年収「1,500万円~2,000万円」が最も長く働いており、60時間を超えている。年収「300万円~500万円」は45時間で、年収1,500万円~2,000万円と比べると、15時間の差が見られた。
また、年齢別の残業時間をさらに年齢層に区切って集計したところ、どの年代においても、年収が高い人ほど、残業時間が長くなっている。特に月70時間を超える残業となっているのが、「35歳~39歳で年収1,000万円を超えている人」で、最も残業時間が長いのは「35歳~39歳の年収2,000万円~3,000万円の人」であることがわかった。