中部電力の子会社であるシーエナジーはこのほど、電力小売り事業に参入すると発表した。同社は、2014年6月13日付で経済産業省に特定規模電気事業開始届出書を提出し、受理された。

具体的には、特定規模電気事業者として、中部電力グループであるダイヤモンドパワー(以下、DPC)の調達する電源を活用するなど、DPCと協力して首都圏で電力小売販売を進めていく予定だ。

今後は、液化天然ガス(LNG)販売事業、オンサイトエネルギーサービス事業(発電設備や受変電設備などのユーティリティ設備の設計・施行・所有・運転・メンテナンスサービス)に電力小売り販売事業を加えた総合エネルギーサービスを通じて、顧客の多様なニーズに対応し、より付加価値の高いエネルギーサービスの提供を続けていくという。

一方、中部電力グループは、今後とも将来の収益基盤を拡大するとともに、顧客のメリットにつながるよう積極的に取り組んでいくとしている。

シーエナジーは2001年4月2日設立。液化天然ガス販売やオンサイトエネルギーサービス事業などを手掛けている。本店所在地は愛知県名古屋市、代表取締役社長は山田登紀彦氏。資本金は76億円。