西武鉄道はこのほど、池袋駅で計画しているリニューアル工事の概要を発表した。サービス向上・環境対策・安全対策などの観点から駅設備の改修や更新を行うとともに、店舗部分を一新するとしている。

リニューアル後の池袋駅1階改札外コンコースイメージ

リニューアル後の池袋駅のモチーフは「光りかがやく太陽」。木をイメージしたデザインや光の演出などにより、沿線の自然性と池袋駅の都市性を融合させた駅になるという。

駅設備のリニューアルとしては、特急専用改札を集約して乗降をスムーズにするほか、列車の行先や発車時刻に加えて沿線案内・催事案内などをよりわかりやすく表示できるLCD式列車案内表示器の導入、案内カウンターや特急券うりば・定期券うりばの全面改装、ホーム・コンコースの冷房設備更新などを実施。トイレの改修、授乳室の新設、1階コンコースへの待ち合わせスポットの新設なども行い、快適さの向上にも努める。

とくに、トイレは温水洗浄便座完備とするほか、着替えることのできるフィッティングスペース、パウダーコーナー(女性トイレのみ)を新設し、便利な空間とする。

店舗部分については、1階と地下1階で展開している店舗を全面的にリニューアル。フード、テイクアウト、ファッション、コンビニの4つのゾーンに分け、それぞれのテーマに合った店舗を展開する予定だ。池袋駅リニューアル工事は今年5月に着工しており、2016年3月完了予定。総事業費は約61億円。