三菱地所レジデンスは24日、最後の「同潤会アパート」建替えプロジェクト「ザ・パークハウス 上野」のモデルルームをグランドオープンした。

「ザ・パークハウス 上野」外観イメージ

歴史を受け継いだ、レトロモダンなデザインを採用

「上野下アパート」は築後84年が経過し、現存する最後の同潤会アパートとして2013年6月、その歴史に幕を閉じた。同アパートは今回のプロジェクトにより、地上14階建て、総戸数128戸(ほか、店舗4戸)のマンション「ザ・パークハウス 上野」として生まれ変わる。

東京メトロ銀座線「稲荷町」駅徒歩1分、JR山手線「上野」駅徒歩8分、また都営大江戸線・つくばエクスプレス「新御徒町」駅徒歩8分と、徒歩10分圏で3駅14路線を利用可能。高いアクセス性を有していながら、浅草通りから一歩入った立地により、利便性と閑静な住環境を両立している。

設計は、建て替え事業のコンサルタントを務めていたUG都市建築が担当し、建物全体のフォルムは凹凸のある、光と影が調和したデザインとした。世代を超えて愛されてきた「上野下アパート」を後世に継承するために、奥まったエントランスの趣や、風除室のドアに用いた格子状の意匠には、当時の面影を生かしているという。

エントランス外観イメージ

また、「上野下アパート」が関東大震災後に防災を重視して建てられ、同アパートの内外でコミュニティが形成されていたことを踏まえ、制震構造の採用や防災備蓄倉庫の設置などの防災対策などを行った。地域のイベントなどを開催する際には集会室に隣接するテラスを開放できるようにもすることで、地域に根付いたコミュニティを受け継いでいく、としている。

所在地は、東京都台東区東上野五丁目87番(地番)。敷地面積は、1,147.82平方メートル。鉄筋コンクリート造り・地上14階地下1階建て。住戸数は、128戸(事業協力者住戸52戸含む、ほかに店舗4戸)。住戸面積は、25.17平方メートル~75.26平方メートル。間取りは1R~3LDK。しゅん工は、2015年8月下旬(予定)。引き渡しは、2015年10月下旬(予定)。 2014年6月中旬に、第一期販売開始を予定している。