様々な投資方法がありますが、最近、注目を集めているのがFXです。一般的に、FXはハイリスク・ハイリターンのイメージがありますが、本当にそうでしょうか。主婦がFXで儲かったという話もありますが、普通の人でも利益をあげることはできるのでしょうか。そこで、若手社会人4人が、FXの老舗会社であるマネーパートナーズの奥山泰全社長に、座談会形式で質問しました。
若手社会人の男性3人、女性1人が参加--「貯金は5万円」という新社会人も
司会 : まず、若手社会人の皆さん、一人ずつ自己紹介をお願いします。
松本 : 4月から社会人となった松本瞳(仮名)と申します。23歳です。貯金は5万円です。投資はやったことがありません。FXはだいたい30代以上の人がやるものというイメージがあります。私のような20代がやってもいいのか知りたいです。
田中 : 社会人2年目の田中和正(仮名)と申します。24歳です。貯金はやっと100万円を超えた程度です。投資については未経験ですが、今手軽に始められるものを探しているところです。FXはハイリスク・ハイリターンというイメージがありますが、よくわからないので今日は勉強できたらと思っています。
大田 : 4月から社会人となった大田光一(仮名)です。23歳です。貯金は10万円程度で、投資未経験です。FXは名前を聞いたことがある程度です。もし自分でもできるようであれば、この機会に学んで挑戦してみたいです。
山田 : 社会人になって5年目の山田智弘(仮名)と申します。27歳です。貯金は500万円あります。このうちの100万円を運用していて、内訳は株式30万円、投資信託70万円です。FXが新たな投資ツールとなるか見極めたいと思います。
今後は長期的に見ればインフレ、お金を増やすことを考えなければいけない時代に
奥山社長 : 皆さんからの質問を受ける前に、少しだけお話させてください。私は現在42歳ですが、社会人になってから20年間、物価はほとんど動いていません。動いていないというより、むしろ物の値段が安くなっているデフレの時代でした。恐らく、皆さんもこれまで物の値段が高くなるという経験をあまりしたことがないのではないでしょうか。給料はどうですか。私の時代の新卒の初任給の平均は大体13~14万円でした。今はいくらぐらいですか。
山田 : 会社によって違いますが、税引き後で16~17万円といったところです。
奥山社長 : そうすると、それほど大きな違いはありませんね。しかし、ざっくりとですが、100年前の初任給は1円50銭でした。今が15万円とすると、1円の価値はなんと10万倍低くなっているのです。また、弊社の人間に聞くと、40年前の初任給は5万9000円だったそうですから、1円の価値は2倍、3倍低くなっているわけです。何が言いたいのかというと、デフレと言われているのはこの20年間の話で、長期的に見ればインフレだということです。皆さんが60歳の頃は大変なことになっているかもしれません。
田中 : デフレしか経験したことがないので、インフレと言われてもピンときません。ドルの場合でも、同じことが言えますか。
奥山社長 : ドルも同じです。インフレのときにはお金が目減りするので、インフレをヘッジするため、土地や株、金などに投資をするのが一般的です。一生懸命にためた100万円が20年後に現在の半分の価値しかないと言われたら困りますよね。そうならないために、どうやってお金を増やしていくかということを真剣に考えてもらいたいのです。
FXより株の方がハイリスク・ハイリターン!?
松本 : イメージで言うと、FXは株式投資よりもハイリスク・ハイリターンのようなイメージがあります。
奥山社長 : "アベノミクス"で、1ドル=80円が100円になりましたが、これは為替が2~3割動いたということです。では、日経平均株価はどうかというと、7000円~8000円だった株価が今や1万4000円になっています。つまり、株価は倍になっているのです。繰り返しますが、為替は2、3割しか動いていません。ここで質問です。値動きが激しいのはどちらですか。
松本 : 株価です。
奥山社長 : その通りです。言い換えれば、どちらがハイリスク・ハイリターンですか。
一同 : 株式投資ですね。
奥山社長 : そうです。最近も日経平均が400円上がった、下がったとニュースになっていました。一方、為替は100円台をうろうろ、ゆっくり動いています。さらに言えば、企業は倒産する可能性がありますが、日本が倒産することはまず考えられません。株がゼロ円になるリスクと、円がゼロ円になるリスクでは、どちらが可能性としてあるかということを考えてもらいたいのです。
大田 : 株は倍になったりゼロになることはあっても、円が倍になったり半分になることはないのですね。
奥山社長 : そうです。
山田 : つまり、ローリスク・ローリターンになるか、ハイリスク・ハイリターンになるかはレバレッジ次第なので、自分の資金状況によってリスクを決めればいいということですね。
奥山社長 : 自分に合った投資額で始めればいいのです。
FXの最大の特長は「レバレッジ」、資金効率を高める役割果たす
大田 : そもそも、FXとはどういうものですか。「レバレッジ」という言葉も今初めて聞きました。
奥山社長 : FX(Foreign Exchange)とは外国為替証拠金取引のことで、ドル、ユーロなど外国の通貨を売買してその差益を狙う取引です。たとえば、為替レートが1ドル=100円のときに米国に遊びに行ったとすると、1ドル=100円で日本円から米ドルに両替しますね。その後、数日いて、もし1ドル=105円のときに帰国することになったら、1ドル=105円で米ドルから日本円に両替します。すると5円の利益が発生します。このような差益を獲得しようとするのがFXです。
山田 : 僕は投資信託で毎月積み立てをやっているコツコツ型です。FXにはそういうイメージがないのですが、FXの特長はズバリ何ですか。どういう運用の仕方が向いていますか。
奥山社長 : FXの特徴はレバレッジです。このレバレッジとは「てこ」という意味で、てこの原理のように小さな力(資金)で大きなもの(金額)を動かすことができます。このレバレッジをうまく利用することで、資金効率を高めることができます。たとえば、1ドル=100円のときに、レバレッジが1倍であれば、100万円で1万ドルの取引ができます。ただ、これでは、外貨預金や両替と変わりありません。
一方、最大の25倍のレバレッジにするとどうなるでしょうか。1万ドルの取引をするのに100万円必要だったものが、4万円で取引できてしまいます。ただ、このように一気に高いレバレッジで勝負をかけて失敗する人が多いのです。レバレッジを目一杯使った結果、損をしたまま、FXは怖いと思って退散してしまうことになります。このような方法はおすすめしません。先ほど、田中さんから、FXはハイリスク・ハイリターンというイメージがあると聞きましたが、恐らくこんな事例を聞いたことがあるからではないでしょうか。
FXは円高、円安でも利益を得られる
大田 : FXは円高、円安どちらの場合で利益が出るのですか?
山田 : 確か、外貨預金などは円高のときにドルを買って、円安になったら売るともうかると聞いたことがあります。これと同じですか。
奥山社長 : 違います。FXは、円高でも円安でも利益を得ることができます。
松本 : すいません。円高と円安の概念がよくわかりません。
奥山社長 : 外貨に対して円の価値が高い状態を「円高」、低い状態を「円安」といいます。円高になると商品を安く輸入できたり、海外での買い物がお得になったりします。たとえば、1ドル=100円のときに、100ドルのバッグは1万円です。これが円高で1ドル=90円になると、先ほどのバッグは9000円で買うことができますし、逆に円安で1ドル=110円になると、同じバッグが1万1000円出さないと買うことができません。
先ほどFXは、円高でも円安でももうかるといいましたが、現在のレートからもし円安になると思うのであれば、ドルを買う手続きをし、ある程度円安になったところで決済すれば、その差額分が利益です。もし、これから円高になると思うのであれば、ドルを売る手続きをし、ある程度円高になったところで決済すればその差額分が利益となります。
松本 : 円安でも、円高でも自分の予測どおりになれば利益が出るということですね。
奥山社長 : 当然、その予測が外れれば損をします。その際に、レバレッジを高くしているとその損も大きくなってしまうので注意が必要です。
山田 : なるほど。そのレバレッジを大きくすると、外れたときに大変なことになるんですね。
外貨預金よりもメリット大。余力の範囲内で少しずつ取引していく
大田 : 円高、円安でも利益が出るのであれば外貨預金よりもいいですね。
奥山社長 : それだけではありません。取引コストや金利から見てもFXに軍配が上がります。大手都市銀行で米ドルの外貨預金をする場合、為替コストは往復2円ほどかかりますが、当社でたとえばレバレッジ1倍でドルを買う場合は往復0.3銭です。また、外貨預金の金利に準ずるのが、FXの場合、取引通貨の金利差に相当するスワップポイントです。
大手都市銀行の米ドルの外貨預金の金利は0.01%ですが、これで1万ドルを1年間運用すると、得られる利息は「1万ドル×0.01%×100円=100円」であるのに対し、当社の1万米ドルと円のスワップポイントは +1円(4月23日15時現在、毎日変更される)ですので、「1円×365日=365円」です(※1ドル=100円で変動なし、金利/スワップともに変動なしの場合)。このスワップポイントは、原則毎日受け取れます。
大田 : スワップポイントだけをコツコツためるというやり方もできますね。
田中 : 話を聞いていると、FX投資をやりたくなってきました。何かコツはありますか。
奥山社長 : 予測がいつもうまくいくとは限りません。しかし、自分が安いと思ったところで少しずつ買い続けていけば、利益を得られるときがきます。一般的に「ドル・コスト平均法」という言葉があるくらい、買い続けることで買値を平均化させることができます。間違っても、一気に大金をつぎ込むことだけは避けてください。よくいわれるのは資金十分割です。余力を持ちながら少しずつ買っていくのです。
マネーパートナーズなら100ドル単位で取引可能、積み立て感覚でも活用できる
松本 : 正直、手元に大金はありません。十分割するには、ある程度まとまったお金が必要ですか。
奥山社長 : 通常、FXの取引は1万ドル単位です。1万ドルということは100万円です。しかし、当社では100ドル、1万円から取引できます。もし、予測どおり1ドルが101円になったら、投資しているお金が1万100円になります。外れたとしても9900円です。100円増えたり減ったりすることは怖いですか。
松本 : 怖くありません。
奥山社長 : 為替が5円動いたとしても1万500円になる程度です。反対に張って失敗しても9500円です。FXは、レバレッジの高いところだけが フィーチャーされて、ハイリスク・ハイリターンのイメージを持たれがちですが、自分の財布のゆるす範囲で、使い方次第で上手にお金を増やすことができます。最初は、積み立て感覚で少額から始めるのが賢い方法です。
投資で勝つためには、若いうちから始めて練習
奥山社長 : さらにいえば、投資を成功させるには、皆さんのように若いうちから始めることです。自分が為替に投資していることで、経済に強くなります。為替レートを予測しようとすれば、米国の失業率とかFRBのイエレン議長の発言などが重要だということがわかってきます。
FXをしていなければ興味がなかったことも、自分のお金に直結することだから必死に情報を集めるようになります。これを10年、20年続けることによる知識の積み上げは相当なものです。将来、年をとって自分が動けなくなったときに、自分の代わりにお金に働いてもらうためにも、今から少しずつノウハウを身につけていってほしいですね。
投資で勝つ方法があるとすれば、早めに勉強を始めて、早めにコツコツ始めた方が、絶対に自分の人生にとって間違いなくプラスになると思います。
司会 : 奥山社長、長い時間、ありがとうございました。それでは、それぞれ感想をお願いします。
大田 : FXは大金がないとできないと思っていたのですが、少ないお金でも安定して運用できることがわかったので、イメージが変わりました。
田中 : FXはハイリスク・ハイリターンだと思っていたのですが、やり方次第でコツコツ型の投資ができると知ってびっくりしました。自分にもできそうな気がしてきました。
山田 : 為替より株の方がハイリスク・ハイリターンだということは新たな発見でした。銀行のお金に預けてもほとんど増えないので、新たな投資ツールを見つけられて嬉しいです。安いときにいコツコツ買い続けることで、買値が平均化され、経済にも強くなれると知り、本当に勉強になりました
松本 : FXは30代以上の人がやるものだと思い込んでいましたが、20代で早めに始めることで大きなメリットがあることがよくわかりました。とても有意義な時間でした。ありがとうございました。