北近畿タンゴ鉄道は5月25日、水戸岡鋭治氏デザインによるリニューアル車両「くろまつ」の定期運用を開始する。自然景観を楽しみつつ、スイーツ・ランチ・地酒の3つのコースが楽しめるダイニングカーとして、週末を中心に運行される予定だ。
「くろまつ」として生まれ変わったのは、北近畿タンゴ鉄道開業時から活躍する普通車両。昨年デビューした「あかまつ」「あおまつ」と同じく、「松」をモチーフとし、統一感のあるデザインに仕上げた。
「くろまつ」の名前にふさわしい漆黒のボディに、金色の細いラインを施し、えんじ色のアンダーラインが全体を引き締めるクラシックな外観に。内装には天然木を使用し、落ち着いた雰囲気となっている。車内に備えられたキッチンでは、食事や飲み物の提供が可能。2人掛けテーブル5つと4人掛けテーブル5つが配置されており、定員は30名となっている。
5月25日以降、 金土日と祝日に「丹後くろまつ1号」(福知山駅10時22分発天橋立行)、「丹後くろまつ3号」(天橋立駅12時25分発豊岡行)、「丹後くろまつ2号」(豊岡駅17時14分発西舞鶴行)の1日3本を運行。1号は福知山の各店から取り寄せた和洋菓子を味わう「スイーツコース」、3号は旅館「佳松苑」の総料理長監修による食事を味わう「ランチコース」、2号は「海の京都」の13蔵から厳選した日本酒と料理の相性を体感する「地酒コース」としてそれぞれ運行する。各コースとも5月1日10時から、北近畿タンゴ鉄道の主要駅、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストの各店舗にて予約受付を開始する。
運行開始に先立ち、5月18日には試乗会を実施。現在、「スイーツコース」「ランチコース」「地酒コース」 各コース30名の参加者を募集している。北近畿タンゴ鉄道の沿線に在住、または在勤している人が対象。5月7日(必着)までに往復はがきにて応募する必要がある。応募方法の詳細は北近畿タンゴ鉄道ウェブサイトにて確認できる。