リデア カンパニーリミテッドは27日、「CAMICIANISTA(カミチャニスタ) 5000シャツプロジェクト」の発表会を都内で開催した。4月1日から、本格的イタリア仕様のシャツが5,000円(税別)で販売開始される。

「カミチャニスタ」新ラインのコーディネート例も会場に展示された

大阪市に本社を置く同社は、1990年の創業以来、四半世紀にわたってイタリアブランドの輸入販売を手がけてきた。「カミチャニスタ」は2009年2月から展開されているECワイシャツブランドで、「Camicia」(カミーチャ、イタリア語でシャツの意味)を愛する人、という意味がブランド名に込められている。

「CAMICIANISTA 5000シャツプロジェクト」開始にあたり、リデア カンパニーリミテッド代表取締役社長の田島淳滋氏は、「2009年の発売当初から5,000円前後のラインに焦点を当て、この市場でイタリアのシャツ作りのノウハウを生かした良い商品を提供しようと計画しました。約3年間の試行錯誤を経て、袖の後付けという技法を守りつつ、大量生産を行う技術を確立しました」と説明した。

「CAMICIANISTA 5000シャツプロジェクト」について説明する田島淳滋氏

一般的な大量生産のシャツとは異なる袖付け方法にこだわりが

「カミチャニスタ」では、高級イタリアシャツに共通するディテールとして、「マニカ・スポスタータ」という袖付け方法を採用。シャツのボディと袖を別々に作り、袖を少しずらしてボディに縫製することで、体の動きに合わせた自然な腕振りが可能となった。「通常より3~4行程かかり、かつ技能のある職人しかできない作り方。高級シャツの証であり、5,000円クラスの日本のシャツでこの技法を使うメーカーは現在ありません」と田島氏。

高級シャツの代名詞といえる本白蝶貝ボタンを使用しているのも、「カミチャニスタ」のこだわりだという。その他、「ネクタイのノットをきれいに見せるロールした襟」「美しい背中のラインを作る2枚で構成したヨーク」「体に沿ってフィットするダーツ」など、5,000円という価格ながらイタリア最高級シャツと同等のディテールを実現。「『カミチャニスタ』は伝統への尊敬・良い物への敬愛から生まれました。日本の働く男性に、その着心地の良さをぜひ感じていただきたい」と田島氏は語った。

「カミチャニスタ」のシャツは本白蝶貝ボタンも特徴

「カミチャニスタ」5,000円新ラインは85種類のラインナップに

「カミチャニスタ」5,000円新ラインは、ブランド公式サイトにて4月1日から販売開始され、ラインナップは85種類。5月頃をめどに、iPhoneに対応したECサイトもオープン予定だという。初年度の目標として1億7,500万円(現在の2.5倍)の売上げを見込んでおり、「5,000円シャツ市場の一角としてのポジション確立」をめざすとしている。