内閣府と財務省は12日、2014年1~3月期の法人企業景気予測調査の結果を発表した。それによると、大企業(資本金10億円以上)の景況判断指数(Business Survey Index:以下、BSI)は前期比4.4ポイント上昇の12.7となり、比較可能な2004年以来、最も高くなった。プラスは5四半期連続。

BSIは、自社の景況感が直近の四半期と比べて「上昇」と答えた企業の構成比から、「下降」と答えた企業の構成比を差し引いた指数。調査対象は資本金1,000万円以上の法人(電気・ガス・水道業および金融業、保険業は資本金1億円以上)で、 今回は1万2,557社から回答を得た。調査時点は2014年2月15日。

中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)は前期比2.2ポイント上昇の8.5。中小企業(同1,000万円以上1億円未満)は同0.2ポイント改善の0.1と、初のプラスとなった。

「貴社の景況判断」BSI(「上昇」-「下降」社数構成比)(出典:財務総合政策研究所Webサイト)

先行きについては、消費増税後の2014年4~6月期は、大企業がマイナス9.8、中堅企業がマイナス15.4、中小企業がマイナス17.9と、いずれも悪化。一方、7~9月期は、大企業が8.3、中堅企業が5.6、中小企業がマイナス3.6と、全産業で回復すると見込んでいる。