JR東日本、JR東海、JR西日本、JR北海道、JR四国、JR九州は24日、春の期間(2014年3月1日から6月30日まで)に運転される臨時列車の概要を発表した。
寝台特急「あけぼの」、快速「ムーンライトながら」「ムーンライトえちご」「ムーンライト信州81号」の運転については本誌既報の通り。「あけぼの」は24系6両編成で、うち5両がB寝台、1両がB個室となり、全車指定席での運転となる。
これらの臨時夜行列車に加え、「えちご春の夜空号」も新宿~新潟間に登場。運転区間から停車駅、発着時刻、使用車両(485系6両編成)まで、ほぼ「ムーンライトえちご」と同じだが、「えちご春の夜空号」の運転日は上り列車(新潟駅発)が4月4・5・25日と5月2日、下り列車(新宿駅発)が4月4・5・25・26日と5月2・3日とされている。
JR東日本は春の期間中、新幹線・在来線とも各種イベントや行楽地への旅行に便利な臨時列車を多数運転。上野~長野原草津口間の特急「草津83・84号」は、3月1・2・8・9日に185系7両編成で運転され、3月15日のダイヤ改正後は651系7両編成での運転となる。特急「成田エクスプレス」は3月15日以降、土日祝日を中心に一部列車で横須賀駅までの延長運転を実施。成田空港から鎌倉エリアまで直結する。
「新潟デスティネーションキャンペーン」(4月1日~6月30日)に合わせ、「酒」がコンセプトの新たな列車「越乃 Shu*Kura」(コシノ シュクラ)が5月2日にデビュー。キハ40・48形3両編成で、快速「越乃 Shu*Kura」は高田~十日町間(信越本線・上越線・飯山線経由)を結ぶ。新潟~会津若松間で運転される快速「SLばんえつ物語」では、1号車を子供が遊べるフリースペース「オコジョ展望車両」にリニューアル。4月5日から運転開始される。
JR東海「のぞみ10本ダイヤ」実施! JR西日本・JR九州も新幹線を増発
JR東海は春の期間、新幹線において前年を上回る4万1,915本の列車を運転するという。3月15日ダイヤ改正の「のぞみ10本ダイヤ」にともない、最繁忙期を中心に1時間あたり最大10本の「のぞみ」が運転される。
JR西日本はゴールデンウィーク期間や春休み期間を中心に、「のぞみ」「みずほ」など新幹線の臨時列車を計1,412本運転。特急「サンダーバード」「はるか」など在来線の臨時列車も計464本運転される。JR九州もゴールデンウィーク期間を中心に、新幹線の増発や在来線特急列車の増発・増結を実施する。
JR四国はゴールデンウィーク期間中、新幹線に接続し、利用者の多い特急「しおかぜ」を8両編成で運転。予土線で昨年デビューしたトロッコ列車「しまんトロッコ号」は、3月21日以降、トロッコ乗車区間が拡大(下りは窪川~江川崎間、上りは宇和島~十川間)される。同社は他にも、「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」「大歩危トロッコ号」などのトロッコ列車も運転する。
JR北海道は昨年夏に全面リニューアルした特急「旭山動物園号」や、「SL函館大沼号」「フラノラベンダーエクスプレス」「富良野・美瑛ノロッコ号」「くしろ湿原ノロッコ号」などを運転。春の期間に運転される臨時列車の本数は、昨年より5本多い計895本となる。