米国の大手スポーツサイト「ESPN」などは現地時間1月22日、ポスティングシステム(入札制度)を使ってメジャー移籍を目指していた東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大選手が、ニューヨーク・ヤンキースと契約合意に至ったと報じた。7年で総額1億5,500万ドル(約161億円)の大型契約となる。
メジャー投手史上5番目となる総額約161億円での契約
ESPNによると、年俸約23億円(1ドル=104円換算)となる今回の契約は、メジャー投手史上5番目の大型契約。クレイトン・カーショー(2億1,500万ドル)、ジャスティン・バーランダー(1億8,000万ドル)、フェリックス・ヘルナンデス(1億7,500万ドル)、CC・サバシア(1億6,100万ドル)の次に田中選手の1億5,500万ドルがランクインする。
ちなみに、過去の日本人投手の大型契約としては2006年の松坂大輔選手の6年5,200万ドル、ダルビッシュ有選手の6年6,000万ドルがある。ただ、今回の田中選手の内容はその倍以上。それだけ、ヤンキースの田中選手への期待度の高さが見て取れる。
1球あたりのサラリーは76万円以上?
田中選手の昨シーズンの年俸は4億円(推定)だっため、今回の年俸約23億円はおよそ6倍のジャンプアップとなる。それでは、この内容だと田中選手は1試合換算でどれだけのお金を稼ぐことになるのだろうか。
同じ先発投手のダルビッシュ選手は、2012年と2013年シーズンでそれぞれ29試合、32試合に先発。田中選手が年間30試合に投げると仮定すると、ヤンキースは1試合あたり約7,667万円の給料を田中選手に支払っている計算になる。
1球あたりではどうだろうか。「肩は消耗品」という考え方が一般的とされているメジャーリーグでは、先発は「100球で中4日」とする傾向がある。すなわち、1試合100球前後で先発投手を交代させ、5日後(間を4日間空ける)に再び先発で登板してもらうという方針だ。この傾向に当てはめると、単純に1試合当たりの"給料"を100で割れば、1球投げるごとに田中選手は76万円超を稼いでる計算となる。
ちなみに、昨年9月に国税庁が発表した2012年の給与所得者の平均給与(正規)の468万円であることからすると、いかに田中選手の契約がすごいかがわかる。