国宝 熊野夫須美大神坐像 平安時代・9世紀 和歌山・熊野速玉大社所蔵

九州国立博物館は3月9日まで、「国宝 大神社展」を開催している。

神社の宝物や日本の神々に関する文化財を展観

日本人は古来、自然の中に人知を超えたものを感じ、山、岩、木など自然物の中に神を見いだし、畏れ敬ってきた。やがて神社が建てられ、祭神の調度品である神宝や、祭神の姿を表した神像などが作られた。神社は、地域の生活や文化の中心となる神聖な場所として尊崇され、神像や宝物が大切に守り伝えられてきたという。

同展は、伊勢神宮の第62回式年遷宮を機に、神社本庁をはじめ、日本全国の神社の全面的な協力を得て、神社の宝物や日本の神々に関する文化財を総合的に展観するもの。出品作品数165作品のうち、122作品が国宝・重要文化財となり、日本人の心の原郷を探るまたとない機会となる。

展示は、第一章「祀りのはじまり」、第二章「古神宝」、第三章「神社の風景」、第四章「祭りのにぎわい」、第五章「伝世の名品」、第六章「神々の姿」で構成。なかでも神像彫刻の名宝がずらりと揃う姿は圧巻となる。 また、福岡展限定の公開作品も多数用意されている。

開催日時は、1月15日~3月9日 9時30分~17時(入館は16時30分まで)。会場は、九州国立博物館3階 特別展示室(福岡県太宰府市石坂4-7-2)。休館日は月曜日。観覧料は、一般1,500円、高大生1,000円、小中生600円。その他、詳細は同館Webサイトを参照のこと。