新潟県十日町市の松之山温泉合同会社まんまは1月15日から3月3日まで、日本三大薬湯「松之山温泉」温泉街内の旅館や施設にて旧暦の正月"女正月"を盛り上げる企画・イベントを街をあげて取り組む。
"女正月"の伝統行事「婿(むこ)投げ」
元日を中心とした「正月」に対して、1月15日前後の旧暦のお正月(小正月)を「女正月」と呼び、お正月の料理・接待で忙しかった女性の労をねぎらう風習が全国各地に伝わっている。松之山では、女正月期間中の1月15日、300年続く風変わりな伝統行事「婿(むこ)投げ」が行われた。村の男衆が新婚の婿を15mもあろうかと思われる雪の崖へ投げる伝統行事とのこと。嫁の実家に初泊まりに来た旦那が「嫁を大切にしなさい!」との戒め(やっかみとの説も)と祝福の意味を込めて、地元の男衆に投げられることから始まったとされている。
3月2日まで多くのイベントを開催
さらに期間中各旅館では、ウェルカムドリンクとして甘酒を提供し、酒粕をベースに温泉街で共同開発した調味料「Misoccus みそっかす」を使用した料理や、体を温め代謝を良くする効果があるとされている酒粕を生かしたデザートなどを用意している。
また、温泉街の飲食店や観光施設、マッサージ屋などでも女正月を応援するお得で楽しい企画・イベントを開催。小正月らしく雪灯りが点灯し小正月飾りの花餅が飾られたムードたっぷりな街並みの中で、雪国の文化・風習を体験できるという。
2月3日湯本の節分「福呼ぶ豆まき大会」、2月9日「十二講」、2月14日、15日雪壁の灯道(ほたるみち)、2月14日~16日第65回十日町雪まつり、2月15日月明かりのスキー体験「ムーンライトスキー」、2月16日豪雪JAM2014、3月1日越後妻有 雪花火、3月2日雪の運動会と続き、3月2日には伝統の婿投げにちなんだ「嫁(よめ)投げ」も開催する。