今、子供に勧めたい童話は?

毎晩寝る前に母が読んでくれたグリム童話の絵本。ストーリーよりも絵がかわいくてお気に入りだったけど、実は奥が深い話だったんだなあ……。今度、自分の息子にも読んであげようかな。今回はマイナビニュースの男性会員354名に「子供に薦めたい童話」について聞いてみた。

Q.今、子供に薦めたい童話は?
1位 鶴の恩返し 17.2%
2位 ももたろう 12.4%
3位 三匹の子豚 9.9%
4位 さるかに合戦 7.6%
5位 花さかじいさん 7.1%

■鶴の恩返し
・「恩こそ"倍返し"しなさいと」(40歳/その他/その他)
・「優しく正直な子供に育てたいから」(24歳/情報・IT/技術職)
・「自己犠牲の精神を勉強できるから」(30歳/情報・IT/技術職)
・「見ちゃいけないものを見てしまう、というのは大人になってもあるので」(34歳/機械・精密機器/営業職)
・「他人を助けること、人との約束を守ること、という大きな2つの要素が入っているので」(46歳/アパレル・繊維/事務系専門職)

■ももたろう
・「リーダーシップが重要」(29歳/農林・水産/技術職)
・「常識として、知っておかなくてはいけないと思うから」(26歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「定番だけど、正義感あふれる子供に育ってほしい」(35歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「物語を通して、友情や仲間の大切さを教えることができるから」(33歳/建設・土木/技術職)

■三匹の子豚
・「丈夫な家を建てなさいと教えます」(31歳/その他/販売職・サービス系)
・「安定を選べと教えたい」(42歳/その他/その他)
・「楽をするとどうなるか理解してもらいたい」(50歳以上/機械・精密機器/技術職)
・「2人の兄をしっかり支えて助ける弟が好きです」(30歳/学校・教育関連/事務系専門職)

■さるかに合戦
・「協調性を学んでほしいから」(47歳/情報・IT/技術職)
・「仲間を大切にするということを教えてくれる」(31歳/医療・福祉/専門職)
・「悪いことをしたら罰が当たることを、分かりやすく伝えている」(36歳/機械・精密機器/技術職)
・「その場の利益だけで行動すると損をすることを教えたいから」(27歳/自動車関連/事務系専門職)

■花さかじいさん
・「悪いことをすると罰が当たるということを教えるのにいい作品」(25歳/電力・ガス・石油/技術職)
・「勧善懲悪と因果応報をうまく表現しているから」(50歳以上/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「枯れ木に花を咲かせることができる点がすばらしい」(50歳以上/情報・IT/技術職)
・「正直者のじいさんはすてきだよ、クレーマーばかりの世の中に言いたい」(43歳/医療・福祉/専門職)

■総評
子供に薦めたい童話、第1位は「鶴の恩返し」だった。理由は、「恩返し」や「人に親切にすることの大切さ」「約束を守ること」といった教訓が多く含まれているから。「こっそりのぞくのは悪いことだと教えられる」という回答もあったが、これも大切なことだろう。

2位に入ったのは「ももたろう」だった。「正義を貫くこと」や「友情の大切さを教えたい」という回答が多くみられたが、「有名だから」「一番分かりやすい話だから」というのも、理由として挙がっていた。シンプルで分かりやすい作品は子供の記憶にも残りやすいだろう。3位となったのは「三匹の子豚」だ。女性編のアンケートでは第1位と人気だったこの話。男性たちからは「団結力」や「賢く生きることの大切さ」が学べるという理由で支持されていた。

4位には「さるかに合戦」がランクイン。「倍返し」できる強い子に育ってほしい、戦う気持ちを忘れないでほしいという男性ならではの回答が目立っていた。5位は「花さかじいさん」で、その理由は「因果応報」の教訓が得られることや、「動物を大切にすることが学べる」などだった。

今回のアンケートを通しても分かるとおり、童話には、大人にとっても大切な教訓が数多く含まれているもの。改めて読み返してみると、子供のころには気づかなかった発見があるかもしれない。

調査時期:2013年10月28日~2013年11月5日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男性354名
調査方法:インターネットログイン式アンケート