日本ラジコン模型協会主催の、ラジコン・プラモデルの見本市「東京ホビーショー2013」が16~17日の2日間、東京ビッグサイトで開催された。模型メーカーなど36社が出展した同イベントは、今回が初開催。今回は同イベントの会場で発表された新作の中から、クルマ・バイクの注目モデルを紹介する。

「東京ホビーショー」開催初日は台風に見舞われたが、午後には回復した

フェラーリ初のハイブリッド車がRCモデル化

まずはラジコン部門の新作から。最大手のタミヤは、今春ジュネーブモーターショーで発表されたばかりの、フェラーリ初のハイブリッド車「ラ フェラーリ」をRCモデル化した。実車は、F1で培われたKERSの技術がフィードバックされ、V12エンジンと電気モーターの組み合わせで963馬力という圧倒的なパワーを発揮する、フェラーリ史上最速のロードカー(世界限定499台)として話題だ。

一方、創立50周年を迎えた京商は、1991年のル・マン24時間レースで総合優勝を果たした、栄光の「マツダ 787B」を1/12電動RCカーのラインナップに加えた。

タミヤの1/10電動RCカー「ラ フェラーリ」(10月発売予定)

京商の1/12電動RCカー「マツダ 787B」(11月発売予定)

ヨコモの1/12電動RCカー「apr HASEPRO PRIUS GT」(参考出品)

ABCホビーの1/10電動RCカー「ニッサン・S13シルビア」(会場限定)

ヨコモは「プリウス」GTカーのRCモデルを参考出品。今年のSUPER GT第2戦で初優勝を飾ったマシンだ。マニアックなボディをリリースするABCホビーからは、新金型の「S13シルビア」が登場。別売のライトカバーキットで、ヘッドライトを前期型や後期型に変更できるところがおもしろい。

プラモデルやミニカーも充実! 軍用車両の実車展示も

続いてプラモデル部門の新作を紹介しよう。タミヤは、現行型ハーレーダビッドソンの中から、人気のモデルを1/6スケールで再現。とくに、パーツを積み重ねて組み立てる空冷Vツインエンジンは精密なできばえだった。タミヤは他にも、マクラーレンのF1マシン6種の再販を決定。「ラ フェラーリ」の1/24モデルも発表している。

タミヤの1/6スケールモデル「ハーレーダビッドソン FLSTFB ファットボーイロー」(11月発売予定)

タミヤの1/12スケールモデル「マクラーレン MP4/6 Honda」(12月発売予定)

EBBROの1/43ダイキャストモデル「ZENT CERUMO SC430」(10月発売予定)

京商はドイツのスロットカー「カレラ」の取り扱いを11月より開始

そしてミニカー部門。EBBRO(エブロ)は2013年仕様のGTカーを続々とダイキャストモデル化している。会場では、「KeePer TOM'S SC430」をはじめ、3台のSC430などが展示された。京商は50年の歴史を持つドイツの本格スロットカー「カレラ」の取扱いを開始。リアルで豊富なマシンラインナップで、期待して良さそうだ。

第二次世界大戦時のアメリカ軍を代表する水陸両用車「フォードGPA」の実車展示

ミニ四駆ジャパンカップ公式コースのフリー走行会は、大人から子供まで大人気

会場には実車も展示され、来場者の目を楽しませていた。とくに軍用車両は、普段お目にかかれないとあって、記念撮影をする人も多く見られた。屋外展示場では、ミニ四駆全日本選手権「ミニ四駆ジャパンカップ」の開催が予定されていたが、台風の影響で中止に。午後に天気が回復すると、憧れのジャパンカップ公式コースを誰でも走れるフリー走行会が急遽行われ、たちまち長い行列ができていた。