「犬のための建築」メインビジュアル (C)Hiroshi Yoda

TOTOギャラリー・間(東京都港区)は10月25日~12月21日、「ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築展」を開催する。

普遍的なプラットフォームである「犬」を尺度に建築を捉える

「犬のための建築」は、デザイナー・原研哉氏のディレクションのもとで展開されている、犬と人間の幸福のための建築プロジェクト。誰もがよく知る"普遍的なプラットフォーム"である「犬」の尺度で建築を捉えなおすことで、新たな建築の可能性を模索するという。

2012年11月に公式サイトがオープンし、世界をリードする建築家・デザイナー13組がデザインした「犬のための建築」13作品が、フリーダウンロードできる設計図とともに公開された。

同展は、2012年12月にマイアミの「Design Miami/」にて最初の展覧会が開催され、2013年6月にロサンゼルスのロングビーチ・ミュージアムに巡回したのち、日本にて開催されるものとなる。

ARCHITECTURE FOR LONG-BODIED-SHORT-LEGGED DOG アトリエ・ワン×ダックスフンド (C)Hiroshi Yoda

会期中は、「犬のための建築」13作品を、第1会場(3階)と中庭にかけて一堂に展示。柴犬・スピッツ・パグといった具体的な犬種を特定してデザインされ、それぞれの建築家・デザイナーの個性もにじみ出ている作品の数々を観覧できる。参加作家は、アトリエ・ワン/伊東豊雄/MVRDV/隈研吾/コンスタンチン・グルチッチ/妹島和世/トラフ建築設計事務所/内藤廣/坂茂/藤本壮介/ライザー+ウメモト/原デザイン研究所/原研哉。

また第2会場(4階)では、「人間と犬のスケールを調整する装置」というコンセプトはそのままに、10数種の形態バリエーションに展開した原研哉氏による「D-TUNNEL」が、実寸大もしくは縮尺模型として初公開される。

開催日時は10月25日~12月21日 11時~18時(金曜日は19時まで)。会場は、TOTOギャラリー・間(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)。休館日は、日曜日・月曜日・祝日。ただし10月27日、28日、11月3日、4日は開館。入場料は無料。

関連プログラムとして11月2日、シンポジウム「『犬のための建築』をめぐって」を開催。11時開場、12時開演、14時終演(予定)。出演は、隈研吾×ジュリア・ファング(Imprint Venture Lab代表取締役)×原研哉。会場は、東京ミッドタウン・ホールB(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・イーストB1階)。参加方法は、同ギャラリーWebサイトより申し込み、抽選で140名が無料招待となる。申込期間は、10月14日まで。