関西電力は5日、定期検査中の大飯原子力発電所3号機(福井県・おおい町)のタービン建屋内で、社員が誤って弁を開け、低圧タービンから蒸気が漏えいするトラブルがあったと発表した。
同社によると、5日13時22分、中央制御室のタービン発電機消火装置受信盤で「3号低圧タービン部火災」の警報が鳴った。発電所運転員がTVカメラにて確認したところ、低圧タービングランド部(ガバナ側)から蒸気が漏えいしていたという。蒸気止め弁を閉止すると、漏えいは停止した。
状況を確認したところ、同社社員が主管系統のうち、グランド蒸気系統の隔離操作を実施中、誤ってグランド蒸気止め弁を開放したことで、主タービングランド部に蒸気が流れ、漏えいしたことがわかった。なお、今回のトラブルによるけが人および設備損傷はなく、外部への放射性物質の影響等もないとしている。