「仕事が楽しいけどそろそろ結婚もしないと。でも、しばらく彼氏がいないし、周りにはいい男がいないし、いても既婚者だし……普段の行動範囲外に出て婚活してみようかな」このような理由で結婚活動=婚活をスタートさせる女性は多いのではないでしょうか。
ですが、結婚相談所へ登録、お見合いパーティーに参加、知人に紹介を依頼などの方法で実際に相手と会ってみても結婚に至らず、「いい男がいない」と嘆く女性は跡を絶ちません。なぜ、彼女たちの周りには、彼女たちが望むいい男がいないのでしょうか。
「いい男がいない」の理由は理想が高くなっているから
それは、自分の市場価値を知らずに相手に求める理想ばかりが高くなってしまっているからに他なりません。
これまで数多くの婚活中女性に取材をしてきましたが、彼女たちが求める大まかな理想の男性像は以下の通り。
「身長は(できれば)170cm以上で、顔が好みのタイプで、大卒で、年収は450~500万円以上(当初の希望は最低600万円ですが現実を知り下げている)で、それなりの額を貯蓄していて、たまにオシャレなデートに連れて行ってくれて、家事と育児を手伝ってくれて(=残業と休日出勤が多すぎない)、優しくて、浮気をしない人」。
これに、「やっぱり出会った最初の頃はドキドキしたい」という項目を付け加える人もいますから、数え上げればキリがないというのが現実です。
婚活は「物件探し」に似ている
この条件の挙げ方、何かに似ていると思いませんか? 実は「物件探し」と似ているのです。物件探しをする際、「築○年以内で、できれば○駅から○分以内で、部屋は○畳ぐらいで、部屋の向きは○、お風呂とトイレは……」等、最初は高条件を挙げる人が多いと思います。
でも、望む条件と家賃の折り合いがつかず、どこか妥協して入居を決める。婚活中の女性は相手の年収以外は妥協していないことが多く、しかも妥協した額ですらまだ高めの設定ですから、高条件だけれども家賃は自分の希望通りの物件探しを婚活でしている、ということです。こんな探し方では物件が見つからないことと同じく、結婚相手が見つからないのは当然ではないでしょうか。
物件探しの経験者であれば分かると思いますが、入居を決める際、築年数は大きなポイント。婚活中の女性が男性から、築年数という年齢を重視されてしまうことと同様です。婚活中の女性が「自分の市場価値を知らない」と先にお伝えしたのは、この築年数を軽視している傾向が強いから。
自分の市場価値を見極めるためには、自分と同い年生まれの物件で、リノベーションしておらず前の入居者が出て行ったままクリーニングされていない状態を見れば、一目瞭然。「そのままの状態(女性に例えるならすっぴん状態)で入居者が即決まるか」が、自分の市場価値と言えます。
物件を見に行く機会がないという人でも、今はネットで簡単に検索できます。室内写真がなくても外観を見るだけでも手がかりになるので、一度、チェックしてみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。1200人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力が武器。事務、販売、接客など数多くの職業を経験後、2004年にフリーライターとして活動開始。多種多様な依頼をこなすうちに人物取材を得意とするようになり、男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。ライター活動中に取得した心理カウンセラーになるために学ぶ必須項目の心理学と取材データを元に、処女作の「恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80」(講談社)を上梓。心理カウンセラーとしても活動中。「恋愛コラムニスト内埜さくらのブログ」も更新中。