クレディセゾンと金融に関するメディア、スマートフォンアプリの開発を行うベンチャーテクノロジー企業のカンムは24日、カード決済連動型サービス「セゾンCard Linked Offer」(以下セゾンCLO)を開始した。

「CLO」は、2008年にアメリカではじまり、現在は40万以上の加盟店が参加している「Card Linked Offer」と呼ばれるカード決済インフラを活用した送客手法で、このたび両社が日本で初めて導入するという。カード業界最大規模となる880万人のネット会員と有効期限の無い「永久不滅ポイント」というクレディセゾンの強みを活かした加盟店への送客サービスとして展開していくとしている。

「セゾンCLO」では、年齢・性別・住所・利用履歴などの会員情報に基づき一人ひとりに合わせたおすすめの加盟店優待情報を、閲覧率が高いWEB明細画面に配信する。顧客が利用したい加盟店にエントリーの後、該当加盟店でカードを利用すると、自動的に最大40倍の「永久不滅ポイント」をインセンティブとして加算する。その後、加盟店より決済額に応じた送客手数料をもらう、成果報酬型の会員送客サービス。

加盟店は、来店見込みの高い顧客や来店して欲しい顧客に絞った訴求を自由な期間で設定でき、ターゲット顧客に応じたきめ細やかなマーケティング施策の展開が可能になるという。また、専用端末の導入や店頭オペレーションが不要なため、初期費用や教育コストもかからず、カード決済環境があれば、ネット通販やTV・カタログ通販の他、実店舗でも同サービスを導入することができるという。

クレディセゾンとカンムは、大手百貨店や専門店などの商業施設、コンビニエンスストア、外食産業、ホテル・ゴルフ場などのレジャー関連施設など幅広いジャンルの加盟店で導入するよう推進していくとしている。サービス開始にあたり、QVC、ディノス、TOHOシネマズ、パルコ、ローソン、ロハスインターナショナルなどへの導入を予定している。

両社は今後も、GPSやカレンダー機能を活用した来店促進のためのスマートフォンアプリの追加開発などにより、「セゾンCLO」のサービス推進を図っていくとしている。