トヨタ自動車は27日、米国のNPO法人「ミレニアム・プロミス」(以下、MP)に対し、アフリカの貧困地域で展開中の社会支援プロジェクト「ミレニアム・ビレッジ」で使用するための車両を寄付すると発表した。

MPは、米国コロンビア大学地球研究所所長のジェフリー・サックス教授らが中心となり、2005年、ニューヨークに創設。国連が2000年に採択した「国連ミレニアム宣言」(2015年までに所得が1日1ドル以下の貧困比率を半減させることを目標としたもの)の達成を目的とし、アフリカ10カ国、約80村にミレニアム・ビレッジを設立し、農業や教育、インフラ整備など包括的な支援を行っている。

今回の寄贈は、2013年7月初旬に開催される「第5回アフリカ開発会議」の前に、MPの日本における活動拠点「ミレニアム・プロミス・ジャパン」(会長:北岡伸一国際大学学長)とトヨタとの話し合いから決定したもの。

「ミレニアム・プロミス・ジャパン」トップページ(出典: ミレニアム・プロミス・ジャパンWebサイト)

タンザニアとマリのミレニアム・ビレッジに、ランドクルーザーを各1台ずつ寄贈する予定で、寄贈車両は妊婦や患者の病院への救急搬送、農作物の種・肥料・収穫物の運搬に使用されるほか、スタッフの移動手段として活用されるという。

トヨタ社会貢献担当の小西常務役員は「アフリカ諸国のこれからの『持続的成長』に向け、トヨタとしても経済貢献、社会貢献を通じて協力していきたい。貧困の撲滅は、世界共通のテーマである」とコメントしている。