宮崎県の郷土料理「冷や汁」は、暑い夏でもさっぱり食べられる

ここ最近、暑い日が続いたかと思えば、急に冷え込むこともあり、体調を崩している人も多いのではないだろうか。筆者も夏バテのような症状に見舞われて食欲が落ちてしまったが、仕事が忙しくて食事を作るのが面倒で、つい飲み物だけで済ませてしまう。

何も食べないと余計体力が落ちてしまうので、何か手軽に食べられるものを探していたところ、丸美屋から発売されている「かけて簡単 涼亭ごはん 冷や汁の素」の存在を知った。豆腐やキュウリとともにご飯にかけるだけで出来上がりとのこと。これならすぐに食べられるので、早速試してみることにした。

冷や汁が手軽に食べられる

冷や汁といえば、宮崎県の夏の郷土料理。魚の身をほぐしていりゴマやみそと一緒にすり鉢ですり、だし汁でのばす。これを冷やして豆腐やキュウリが乗ったご飯の上にかけ、ネギやショウガ、シソなどの薬味をプラスして食べる。

食欲が落ちる夏に不足しがちなたんぱく質やビタミンBがたっぷりなので、夏バテ予防にも効果的。さらに、ひんやりしているので真夏でもあっさり食べることができる。

筆者の夫は宮崎県出身。暑くなると冷や汁をリクエストされることが多く、毎年のように作っている。しかし、魚を焼くと汗だくになるし、ダシを取ったり、すり鉢を使ったり、面倒なことが多い。さらっと食べられるのはいいけれど、自分で作るのはかなり大変だ。これを何十年も当たり前のように作り続けている義母を尊敬する。

ご飯、豆腐、キュウリを用意するだけ

豆腐とキュウリをご飯にのせたところ

「かけて簡単 涼亭ごはん 冷や汁の素」の食べ方は、温かいご飯に崩した豆腐と薄く輪切りにしたキュウリ(1~2mm幅が目安)をのせ、冷やしておいた同品をかけるだけ。魚のほぐし身が入っているので、よく振っておく必要がある。

同品は2~3人分。パッケージにはそれに合わせた材料の分量が書かれているが、1人分なら豆腐は1/4丁(100g)、キュウリは1/3本くらいがちょうどよい分量だった。シャキシャキした歯ごたえを楽しみたいなら、キュウリを多めに入れたり、ネギなどの薬味を増やすといいかもしれない。

料亭のような上品な味わい

手順どおりに材料をのせ、同品をかけて食べてみた。魚の甘みがみそやごまの香りと合わさり、コクのあるマイルドな味わいだ。すっきりしたシソの風味がふんわりと香り、更に食欲をそそる。豆腐も入っているのでボリュームがあり、この一品だけでもおなかがいっぱいになった。

彩りのためにプチトマトをのせてみたが、酸味がアクセントになって、よりさっぱりと食べられた。七味やミョウガなどの薬味をプラスしてもおいしそう。

冷や汁は上手につくらないと魚の生臭さが残ってしまうが、同品には全く臭みがなく、上品な味わいに仕上がっていた。高級魚と言われる「いとより鯛」をぜいたくに使っているためのようだ。

そうめんに飽きたら冷や汁でアレンジ!

残った冷や汁は容器に開けて冷蔵庫へ入れ、翌日、そうめんとともに食べてみた。濃厚な味わいは、そうめんとの相性もバツグン。薬味とともに食べれば、夏バテも解消できそうだ。

鶏飯はキュウリを千切りするだけでOK

同シリーズからは、鹿児島県奄美大島の鶏飯をアレンジした「かけて簡単 涼亭ごはん 冷やし鶏飯の素」も販売されている。こちらは錦糸卵ととり肉の身が入っていてボリューム満点。透明感のあるすっきりしたスープに、ユズの上品な香りが食欲を更にかきたてる。

同品は温める手間がいらず、手軽に食べることができるので、あわただしい朝にもぴったり。残業で疲れて帰宅したときにも、ご飯にかければすぐに食べることができるのもうれしい。

食欲がないときには栄養たっぷりの冷や汁を食べて、スタミナ補給をしてみてはいかがだろうか。