風水において最も良くないことの一つが、「気が停滞すること」
さて、今回から実際のオフィスで使える風水のエッセンスをご紹介していきますね。
突然ですが、あなたはちゃんと捨ててますか?
世の中は断捨離がブームですね。
まぁ、あそこまでシンプルライフを追求するのもなかなか大変ですが、「捨てる」ということは風水においてもある重要な意味を持ちます。
実は風水において、最もよろしくないことの一つが、「気が停滞すること」なのです。
「気」に関しては、またあらためて書きますが、「運気」「雰囲気」「元気」「気分」などという言葉がありますように、うまく言い表せないものではありますが、誰にとっても切っても切れない「そこにあるもの」と言えましょう。
さて、本題ですが、「捨てる」ということは、それだけでオフィスの「気」を動かすことになります。
モノを捨てると、そこには空きスペースができますからね。
気圧と同じで、空いたところに気はそれを埋めようと流れ込みます。
すなわち、「気が動く」ということです。
逆に、「モノが動かない=気が停滞する」、ということ。
そう考えますと、身の回りに何年も動かしていないモノって、たくさんあるのでは?
例えば、もらったはいいが要らないのになぜか捨てられない資料だったり、家では小さい頃の思い出のガラクタだったり、いろいろあるとは思いますが、ずっと動かさないで置いておくと、いずれにせよ気は停滞し澱(よど)みます。
そうそう、川や湖の端のほうで、流れがなくヘドロのようになっている箇所を見かけますよね。ああいったイメージです。
そんなところに、きれいな水(良い気)が流れてくるはずがありませんよね。
「気」は、緩やかに常に流れているのが一番いい
そこで改善策ですが、気は、緩やかに常に流れているのが、一番いいのです。
ですから、どうしても捨てられないなら、定期的に置き場所を移動するなどして、気の流れを止めないようにすればいいわけですね。
(繁盛しているお店を定点観測してみると、同じものでも売り場の位置がどんどん変わっています!)
もちろん、一番いいのは、普段使わない、要らないものはひと思いに捨ててしまうことですよ。
心身ともにサッパリしていること、これが良い気を受け止めるのに最も適した状態なのです。いつも未練をもってウジウジしている人には、やはり運もやってきません。(「運」についてもいつか書きますね)
さぁ、これでもまだ捨てられませんか?
せめて月に一度くらい、「捨てる日」を設けて、オフィスに気を通してみるといいかもしれませんよ。
<著者プロフィール>
高木芳紀(たかぎよしのり)
風水オフィスアドバイザー。1971年名古屋生まれ。金沢大学卒業後、商社に就職。繊維、IT、放送関連機器の部署にて営業職を経験後、同社にいた先輩の家業であるアスクル代理店の「株式会社つばめや」に転職。新規事業企画担当兼ウェブマスターとして、主にインターネットを活用したオフィスサプライ通販の独自路線を開拓中。その中でオフィスの効果的なレイアウト手法のひとつとして風水と出会い、風水オフィスドットコムを立ち上げる。新たなる癒しの時代、創造の時代のキーワードとして、企業のオフィス作りを支援し続けている。自らに課したテーマは「仕事とオフィスの最適化!」