JR北海道はこのほど、江差線木古内~江差間の鉄道事業廃止届を国土交通大臣宛てに提出した。廃止予定日は2014年5月12日となる。
江差線(五稜郭~江差間)は2015年度末の北海道新幹線新青森~新函館間の開業と同時に、五稜郭~木古内間が経営分離され、第3セクター化される。残る木古内~江差間について、JR北海道は利用者の減少や維持経費の増大などを理由に、路線維持は困難と判断。2012年9月3日に沿線自治体(木古内町、上ノ国町、江差町)に廃止の計画を提示していた。
沿線3町は「JR江差線(木古内・江差間)対策協議会」を設置し、鉄道事業廃止後の代替バス運行への支援についてJR北海道と協議を重ねてきた。その結果、JR北海道が代替バスの経費を18年間分(約9億円)負担することで協議がまとまり、沿線3町も廃止に同意したという。