クレディセゾンとコイニーは9日、コイニーが提供するスマートフォン決済サービス「Coiney」を導入し、10日からカード決済加盟店の募集を開始すると発表した。
これまでクレディセゾンでは、現金マーケットの打破を目標に掲げ、サインレスなどさまざまな取組みを実施してきた。一方で年々クレジットカード決済市場は拡がりを見せているものの、中小企業や個人事業主を主体とするマーケットにおいては未だ現金による決済の割合が大きく、このマーケットの取り込みが課題となっていたという。
このたびのコイニーとの業務提携により、スマートフォンならではの機能性を活用したカード利用シーンの多様化を実現し、市場の拡大を図っていく。また、クレジットカード決済導入に関わる手続きを徹底して簡便にするため、書類による申込みを廃止し、申込みから登録までの完全オンライン化を実現することで、従来加盟店申込みから利用開始まで1カ月半の期間を要してきたところを最短1週間までに短縮した。
コイニーでは、中小企業や個人事主にとって、クレジットカード決済の導入ハードルを下げ、より多くのシーンでクレジットカード決済が可能となるよう、スマートフォン決済サービス「Coiney」を一部の加盟店に対して提供してきた。
このたびの業務提携により、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスと専用のカードリーダーを用いることによる導入費用やランニング費用の削減、またインターネット回線が使えるところであれば屋内でも屋外でも使える携帯性の高さにより、いつでも、どこでもかんたんに使える決済サービスを広めていくとしている。また同社では、国際的なセキュリティ基準であるPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)ver2.0」へ完全準拠し、安心・安全な決済サービスの提供につとめていくとしている。
クレディセゾンとコイニーは、今後も両社における連携を強化し、クレディセゾンが持つカード会員・カード加盟店の基盤ならびに加盟店業務のノウハウと、コイニーが提供する「Coiney」の決済ソリューション機能という互いの強みを活かしてカード会員にクレジットカードを安心して利用してもらえる環境を提供していくという。
また、今後はスマートフォン決済の利便性を武器に、急速な経済発展に伴いクレジット決済の利用が見込まれる東南アジアの決済市場への進出も検討しており、さらなるクレジットカード決済市場の拡大につとめていくとしている。