二つの相反する選択肢の中で迷うことを「ジレンマ」というのはご存知ですよね。それでは、「偽のジレンマ」とは何でしょう?たとえば、「原子力発電をやめたら、世界中の電力供給が不足してしまうので、やめられない」という理論はどうでしょうか。世界中の発電方法はほかにもいろいろあるのですから、二者のあいだにあまり相関性はありません。このような理論の弱さをジャーナリズム用語でfalse dilemmaといいます。