映画『ダークナイト』(2008年)のクリストファー・ノーランが製作、映画『ウォッチメン』(2008年)、『300<スリーハンドレッド>』(2006年)のザック・スナイダーが監督した、新たなスーパーマン誕生の物語を描く映画『マン・オブ・スティール』の予告映像が公開された。

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このたび公開された予告映像は、前半と後半で内容が異なる構成となっており、前半では、幼きクラーク・ケント(スーパーマン)の心の葛藤が色濃く描かれ、"特別な力"を使った幼少期の記憶がトラウマかのように描かれている。一方、後半では、時が経ち自分の使命に気づいたクラーク・ケントがスーパーマンのコスチュームを身に着け、高速で空を飛びぬける姿などが写し出されている。

ザック・スナイダー監督は「我々はこれまでのスーパーマン作品とは異なったアプローチをしつつ、同時にその神話、そして伝説を尊重することに努めたよ。だけどスーパーマンという究極のヒーローには尊敬しなければいけない大きな柱があるんだ。僕はそれを尊重しつつ、でもそれを自分なりに曲げて、融合させることを存分に楽しんだよ」と同作についてコメント。続けて「単純にかっこいいからって、新しく作り直したり、設定を変えればいいってものじゃない。僕とクリス(クリストファー・ノーラン)はスーパーマンという本質の中にストーリーとヒーローならではの人間性を求めたんだ」と、同作ではヒーローの"人間味"を追求していると告白した。さらに、同作でラーク・ケントを演じたヘンリー・カヴィルは「長年のスーパーマン・ファンは、どんなものかをよく理解し、このキャラクターを愛し、共感すると思う。でもスーパーマンのファンではない人たちにも、共感してもらいたい。そのためには現代的なリアリティが必要であり、ヒーローの神話ではなく科学に基づく実話が織り込まれていなければ共感してもらえないと思う」と、ヒーローに求めた本質を語った。映画『マン・オブ・スティール』は2013年夏公開。