すっかり冬らしくなってきたこの時期、都心ワンルーム暮らしを続ける筆者にとって、はっきり言って邪魔なのが夏物の洋服たちだ。夏物衣類をまとめてみたら、46cm×32cm×29cmのダンボール箱でなんと4箱分にもなった。収納スペースが少ない自宅のスペースを日常的に、それもかなり圧迫している。これってすごくムダじゃないか?
どうにかならないかと思った筆者は、夏物衣類を半年ほど保管できるいい方法を考えてみた。思いついた順番に羅列してみると……。
保管方法その1 : トランクルームを借りる
自宅周辺でダンボール4箱分を収納できるトランクボックスの相場を調べたら、高さ1mのボックスが1カ月約8,000円。半年だと単純計算で4万8,000円となる。
値段そのものに少し抵抗があるし、一番近いトランクボックスでも、線路をまたいで自宅から約600mほど離れている。車は持っていないし、年に一度とはいえ、台車を借りてきてこのダンボール4箱を出し入れすると考えると、やはりうんざりしてしまう。
保管方法その2 : 実家に送る
次に思いついたのが、両親の実家にあずかってもらう作戦だ。いい大人だというのにあまり気は進まないのだが。とりあえず宅急便の相場を調べてみたところ、実家までダンボール1箱でおよそ1,580円。ダンボール4箱分で掲載したら6,320円、往復だと1万2,640円。けっこう現実的な数字じゃないか。
そう思い、試しに実家に相談してみたものの、父にはっきり拒否されてしまった。すでに本などいろいろなもの(父に言わせると「ガラクタ」)を大量に送りつけており、印象が悪かったらしい。そもそもこの方法だと、自立していないみたいで嫌だし、もし両親のOKが出たとしても、大きな荷物を送りつけ、それを片づける過程で両親が腰を悪くしてしまったとしたら、実家での立場がますます危うくなってしまう。これもボツ。
保管方法その3 : 荷物専用の部屋を借りる
ときどきテレビなどで、大量の衣類を保管するためにマンションの1室を借りる事例が紹介されている。とはいえ、この方法だとそもそもコストがかかりすぎる。筆者の自宅周辺で部屋を借りるとなると、風呂なしでも最低月3万円はかかる。これに諸々の経費もかかるので、よほど経済的な余裕がない限り、この方法は「なし」だろう。
保管方法その4 : クリーニングの「保管パック」を利用する
荷物専用の部屋を借りるのはもちろん、夏物衣類の保管のためにトランクルームを借りるのも割高感がある。もっと効率的な方法はないものか……、と悩んでいたとき、クリーニングの「保管パック」というサービスがあることを知った。
どういうサービスなのか興味があったので、「クリーニング 保管パック」で検索。真っ先に引っかかったのが、全国無料宅配クリーニング「せんたく便」の「せんたく便 保管パック」だった。容量85リットルの専用袋に衣類を30点まで詰めて出すことができ、衣類はクリーニングを行った上で最大9カ月間保管するという。夏物衣類の保管は12月31日まで受け付けており、返却期間は来年3月1日から5月31日まで。ちなみに冬物衣料も来年3月1日から注文を受け付けるとのことだ。
「でも、どうせ高いんじゃないの?」と思って価格を見たら、集荷キットの料金も含めて1万1,929円。この価格でクリーニングもするということは、ひょっとして実家に送るよりも安くつくんじゃないか? 衣類30点までということは、いまある夏物衣類はほとんど入るはず。
そう思い、早速「せんたく便 保管パック」を申込むことにした。
まずは「せんたく便」のオフィシャルサイトから申込み、それから1週間程度で集荷キットが届くので、専用袋に衣類を詰め込んで発送すればよい。あとは指定した時期に衣類が返ってくるのを待つだけ。都心ワンルーム暮らしの筆者に限らず、リーズナブルな価格で不要な衣類を保管できる方法として、試してみる価値はあるかもしれない。