福岡県の筑豊電気鉄道は7日より、「環境定期券制度」の社会実験を全線で実施する。

筑豊電気鉄道の2000形(写真左)と3000形(同右)

この社会実験は、同社の通勤定期券を保有している人とその同伴の家族を対象に、日曜・祝日に割引運賃を適用するというもの。定期券保有者は、定期券区間内なら定期券の提示で乗車でき、区間外でも定期券の提示により200円で全線に乗車できる。同伴の家族も全線200円(小児100円)の割引運賃が適用される。

「環境定期券制度」とは、日曜や祝日の運賃を割り引くことで公共交通機関の利用を促進し、交通渋滞の緩和や環境負荷の低減をめざす取り組み。すでに全国各地の鉄道・バス事業者で採用されており、同社も筑豊電気鉄道沿線地域活性化協議会事業の一環として社会実験の実施を決めた。

実施期間は2013年3月31日までの日曜・祝日と年末年始(12月31日~1月3日)。「ちくてつ通勤定期券」および「電車バス通勤定期券」の保有者と同伴する家族が対象。割引を受ける際には降車時に乗務員へ通勤定期券を提示の上、同伴している家族を申し出ることが必要となる。申し出がない場合には割引運賃が適用されない。