日本公文教育研究会が運営するコミュニティサイト「ミーテ」はこのほど、日本喫煙具協会とのコラボ企画「火について考えてみよう!」の一環として行った、家庭での「火遊び防止と絵本」についてのアンケート調査の結果を発表した。
ライターやマッチの置き場所に配慮している家庭は70.4%
調査は、ミーテ会員を対象に6月5日~18日まで実施。481件の有効回答を集計したもの。まず、子どもの火遊びの引き金となるライターやマッチが「自宅にありますか」との問いには、85%の家庭がどちらか片方、または両方があると答えた。
続いて「自宅で火をつける道具(ライターやマッチ)などの置き場所について、子どもの手の届かない場所を意識して決めていますか」との問いでは、70.4%の家庭が「意識して決めている」と回答。特に意識はしないが決めていると答えた12.3%と合わせ、8割以上が置き場所を決めていることが分かった。
半数の家庭は、子どもが「火を使うところを見ている」
「大人が火を扱うところを子どもが見たり、手伝ったりしたことはありますか」と聞いたところ、「ある」と「ない」がほぼ半数だった。さらに「最初に見せたり手伝ったりしたのは、お子さまが何歳頃、どのような時ですか」との問いには「1歳以下」と答えた家庭がもっとも多く、ライターやマッチを使う姿が日常風景になっていることが分かった。
43%の家庭が、火遊びの怖さを教えていない
また「子どもに火遊びの危険や怖さについて伝えていますか」との問いに「伝えている」と答えたのは57%。残りの43%は、火を使うことの意味が子どもに伝わっていない可能性があった。教えている家庭の自由回答としては「あっちっちだからね、とか、火は怖くて、さわるとやけどっていうのになっていたい、いたいになるからね、と声かけしている」「料理中に抱っこを求めることがあるので、抱っこして見せて『アッチだよ』と大げさに言って触らないように伝えている」「火事のニュースなどで説明している」などがあがった。
しかし「子どもに火の扱いについて伝えていますか」との問いに「伝えている」と答えた家庭は25.4%に止まった。火遊びは怖い、とは教えても、火をどう使えばいいのかまでは教えていない家庭が多いようだ。
火の扱い方まで教えていると答えた122名の回答を集計したところ、早い家庭では1歳以下からと答え、65%以上の家庭が3歳までに教えていた。具体的には「伝える機会がある時や、花火・たき火など身を持って体験できる時に、風向きや乾燥の度合いで火の勢いも変わってくることなどを、実践的に伝えている」「親の扱っているところを見せてから、よく理解しているようであれば、手をそえいっしょにやってみる。1人ではやってはいけないということも、言い聞かせる」などがあがった。
アンケートでは、他にも「火の扱いや怖さを子どもに伝える場所は?」「子どもが火遊びをしていたら、どのように注意をするか」「火がでてくる絵本や火について描かれたおすすめの絵本ランキング」など、注目すべきアンケート結果や回答者の声が多数紹介されている。詳しくは「アンケート調査結果のページ」で閲覧可能だ。
【関連リンク】 |