深夜枠に放送されるアニメは、朝や夕方放送のアニメに比べて自由度の高いこだわりの作品が多く、昨今多くの大人たちから支持されている。そこで、2010年に放送された深夜アニメの中から「成功したと思う作品」をアンケートで聞いてみた。今回は、※アンケートの中で「自分は非オタだと思う」と回答した視聴者によるランキングを発表する。

◆非オタ479名が評価する2010年度の深夜アニメはこれだ!(複数回答)

1位 『のだめカンタービレ フィナーレ』(19.8%)
2位 『ケロロ軍曹乙(おつ)』(14.6%)
3位 『けいおん!!』(13.4%)
4位 『荒川アンダー ザ ブリッジ』(11.1%)
5位 『とある魔術の禁書目録(インデックス)II 』(7.3%)

 1位はクラシック音楽をテーマにした音大生によるドタバタコメディを描いた『のだめカンタービレ』の第3期、『のだめカンタービレ フィナーレ』。アニメや原作はもちろん、実写ドラマや映画もブレイクしたタイトルで、「ドラマが好きだったので見てみましたが、またドラマとは違った感覚で楽しく見られました」(とまと/女性/32歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)、「シリーズの最初からずっと見てました。のだめのぶっとび加減がすごくて、すっきりさせてくれる」(みい/女性/31歳/情報・IT/事務系専門職)と、シリーズを通して楽しんでいた人が多いようだ。また、完結編ということもあって「どのようにフィナーレを迎えるのか見逃せなかった」(mid/女性/29歳/その他/その他)というコメントにも納得だ!

 2位に食い込んだのは『ケロロ軍曹乙』。子ども向け人気アニメ『ケロロ軍曹』シリーズの作品だが、子どもが見る朝の時間帯にはAパート(前半15分)のみを放送し、深夜にはAパート+マニアックでお色気要素ありのBパート(後半15分)の両方を放送するというユニークな形式をとっていた。このため「くだらないなぁと思う部分も多いけれど、心が和むのと、キャラタッチが意外と好き」(はな/27歳/女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)という一般的なコメントのほかにも、「マニアックな話なのが面白かった」(イエローマン/男性/50歳以上/その他/その他)、「ほんのりブラックというのが深夜には落ち着くと思えた」(きまぐれ09/男性/34歳/学校・教育関連/専門職)と、深夜枠ならではの感想もあった。

 ガチオタ編で1位だった『けいおん!!』はなんと3位! もちろん第1期から見ているという人もいたが、「友達がハマったので見るようになった。面白い」(まつもと/男性/26歳/その他/技術職)、「何かと話題になってたから」(ソラン/男性/48歳/金融・証券/専門職)と、流行(はや)っているからチェックしたという人が多かった。また「オタクっぽいけどキャラがかわいいからついつい見てしまいました」(ぷるたま/女性/37歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)と、ガチオタ編とは少々温度差のあるコメントが寄せられたが、一般層からの支持も厚いようだ。

 反対にガチオタ編より1ランク高い4位の『荒川アンダー ザ ブリッジ』は、「原作が好きで見てましたが、映像化されたらより親近感が沸いて面白かった!!」(ちむ/女性/23歳/食品・飲料/販売職・サービス系)、「不思議なコミュニティーがツボにハマる」(こーじ/男性/28歳/不動産/専門職)、「ナンセンスなギャグで深夜にリラックスできた」(相丘太郎/男性/48歳/ソフトウェア/技術職)、5位の『とある魔術の禁書目録II 』は「さまざまな超能力者と魔術師が登場して、物語の展開が面白い」(ラプラタ/男性/28歳/その他/その他)といったガチオタ編と同様の感想が寄せられた。また『とある魔術の禁書目録II』には、「1期から好き。美少女がいっぱいで楽しい。黒子が大好き」(こころ/女性/26歳/生保・損保/専門職)、「とあるシリーズはいつも面白い」(うんちもれ太郎/男性/34歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)と、安定した人気もうかがえた。

 ガチオタと非オタの間で1位・2位のランキングが大きく変わった2010年度の深夜アニメ(ガチオタ編は関連リンク参照)。惜しくもランク外となったが『デュラララ!!』や『黒執事II』、『侵略!イカ娘』などの人気作が放送された年でもある。どれも名作ばかりなので、まだ見ていない人はDVDやブルーレイディスクなどをチェックしてみては!?

※アンケート
調査時期:2012年4月20日~4月27日
調査対象:マイナビ ニュース会員
調査数:男女664名
調査方法:インターネットログイン式アンケート