国産靴下を製造・販売しているタビオ株式会社では、全国8都道府県の10~50代の女性2,000名を対象としたレッグファッショントレンドに関する調査を行ったと7日発表した。ファッションにかける金額のうち、レッグファッションにかける金額の割合は18.7%にものぼったが、年々高まるレッグウエアへの関心には、不況も大いに関係していることがわかった。
2011年の1カ月のお小遣いの平均額は31,618円だったが、その1年でファッションにかけた金額の平均を尋ねると、63,381円という結果に。お小遣いの平均額は前年比-17円だったのに対し、ファッションにかけた金額は前年比-5,558円と大幅に減少している。エリア別では、東京の年間平均額が最も高く80,664円となっている。
不況の影響でファッションにかける額が下がっていると解釈するのが妥当だが、決して「おしゃれをしたい」という気持ちが下がっているわけではない。「おしゃれしたいという意欲は不況の影響を受けていますか」という問いに対して、「受けていない」と答えた人は61.4%にもなり、2009年と比較して9.4%も数値が上がっている。これは、不況の影響でおしゃれしたいけど以前のようにできないため、余計に「もっとおしゃれをしたいのに」と考える人が多いのだろう。
また、限られた予算のなかでファッションに変化をつけ、よりおしゃれを楽しむために欠かせない「小物」について尋ねると「スカーフやストール、マフラーなどの巻物(44.0%)」、「アクセサリー(37.3%)」、「レッグウエア(27.9%)」に人気があることがわかった。とりわけレッグウエアへの注目度は高く、2009年の20.7%と比較して7.2%も数値が上がっていた。
最近では、複数のレッグウエアを重ねてコーディネートしている人も多く、調査では全体の37.6%にのぼった。ファッションけん引者と言われる10代が注目しているのは「タイツ+ソックス」というコーディネート。「2012年春夏のファッションのテーマは『カラフル』、『スポーティー』、『ロマンティック』!」と話すファッションジャーナリストの宮田理江さんもおすすめの、薄手のタイツ+ソックスのコーディネート。風が吹き抜けるようなエアリーな装いには、肌が透ける「シアータイツ」が 欠かせない。女性たちは、コストの割に新鮮さを打ち出しやすいレッグウエアで、不況下でもおしゃれを追求している。これからの季節、趣向をこらした女性たちのファッションにはますます目が離せない。
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