JR東海はこのほど、飯田線の輸送を担ってきた119系車両の引退を発表した。これを受けて、3月10~31日の期間、「ありがとう119ウィークス」と銘打ち、数量限定の台紙付き記念乗車券(硬券)の販売や団体専用列車の運転などを行う。

119系が今春で引退。青色の車両(写真右)による「ありがとう119記念号」も運転される

119系は1983(昭和58)年より営業運転を開始。30年近くにわたり飯田線で活躍してきた。3月10~11日に運転される団体専用列車「ありがとう119記念号」では、1編成しかないデビュー当時の塗装(青地に白いライン)の車両を使用し、専用のヘッドマークも付く。

同列車には、ジェイアール東海ツアーズの専用ツアー商品を申し込んだ人のみ乗車できる。運転区間は飯田~伊那市間で、飯田駅では出発時刻まで、青色の119系と、白地に湘南色(オレンジと緑)の帯をまとった119系の2編成が並んで停車するという。また、車内では乗車証明書も配布される。

豊橋駅で発売される「ありがとう119系記念乗車券(硬券)」

「ありがとう119ウィークス」の期間中、豊橋駅では「ありがとう119系記念乗車券(硬券)」を発売。豊橋~辰野間の硬券と、水色塗装の119系が描かれた台紙、さらに風光明媚な景色の中を走る119系を撮影した絵はがき5枚がセットに。5,000セットの限定発売で、3月10日の朝8時より販売。1人2セットまで購入可能で、価格は3,570円となる。

なお、伊那市駅でも3月10~11日に記念乗車券(硬券)を発売。こちらも台紙と絵はがき5枚が付く(硬券は伊那市~飯田間)。500セット限定で発売され、1人2セットまで購入可能。価格は950円。