大王製紙は21日、会社法違反(特別背任罪)の疑いで、井川意高前会長を告発することとし、同日、東京地方検察庁に告発状を提出したと発表した。

同社は、特別調査委員会の調査によって明らかになった事実関係を踏まえ、弁護士とも相談の上、井川前会長に対する告訴・告発について検討してきた。

同社は前会長を会社法違反(特別背任罪)の疑いで告発することとし、21日、東京地方検察庁に告発状を提出した。

告発内容は、大王製紙の連結子会社7社の元代表取締役会長であった井川意高氏が、連結子会社の取締役としての任務に違背し、同氏の利益を図る目的をもって、連結子会社7社の代表取締役に指示して、同氏に対する貸付金として同氏の指定した口座に総額85億8,000万円を振り込ませ、連結子会社7社に対して同額の財産上の損害を与えた疑い、となっている。