パナソニック・HOSPI-Rimoほか

パナソニックは、同展示会の目玉ブースの1つだ。毎年新型ロボットを登場させており、今回はロボット系を4点も展示し、同時にデモも実施した。9月27日に発表されたばかりの新型が、コミュニケーション支援ロボット「HOSPI-Rimo」(画像7~9)だ。

画像7。コミュニケーション支援ロボット「HOSPI-Rimo」。病院搬送用ロボット「HOSPI」のバリエーションタイプで、RimoはRemote Intelligence and Mobilityの略。介護施設やひとり住まいの高齢者向けに、コミュニケーションを支援することを目的に開発された

画像8。HOSPI-Rimoを横から。下のHOSPIと比較すると分かるが、横幅も前後長もだいぶ細身になっている

画像9。HOSPI。2010年の第4回ロボット大賞において、日本機械工業連合会会長賞を受賞したパナソニックの「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」の内の1台

そして2010年に発表され、改良を施されて今年も出展されたのが「洗髪ロボット」だ。ロボットハンドの技術を応用したロボットで、2011バージョンは頭の形を前バージョンよりも細かくスキャニングし、新たな手法を加え、手洗いから泡洗浄、乾燥まで一連の洗髪動作を行ってくれるのが特徴だ。

画像10。洗髪ロボット2011バージョンの全体カット。ロボットというよりは、床屋や美容院のリクライニング機構付きの大型なイスという雰囲気だ

画像11。わかりにくいが、泡立てて洗髪中。利用者はサンバイザーのよう帽子を被り、ひさしやずきんで水が飛んでこないようにする

画像12。洗髪が終了してしまったのだが、真横から。乾燥も行ってくれる

次は、2009年から続けて出展されている「ロボティックベッド」(画像113~15)。電動車いすとベッドが合体しているロボットで、下肢障害などがあって車いすを利用している人が、ベッドから移乗せずにそのまま電動車いすで移動することが可能だ。

また、ロボティックベッドの技術を応用して、要介護者向けの「車いす機能付き電動ケアベッド」(画像16)も今回は披露された。ロボティックベッドとの違いは、ロボティックベッドがアクティブに自分で動きたい人のための物で、車いす機能付き電動ケアベッドは介護を必要とする人のための物だ。

画像13。ロボティックベッド。これは電動車いすがドッキングしてベッド状態になっているところ

画像14。ベッドから車いすが分離したところ

画像15。コントローラ。寝たままでも腕を動かせる人なら操作が可能。ジョイスティックは車いすの操作用だ

画像16。車いす機能付き電動ケアベッド。ただの柵の付いたベッドに見えてしまうが、ロボティックベッド同様にベッドの半分が分離して車いすになる