アクサ生命保険は12日、コーポレート・レスポンシビリティ(CR)活動の一環として、2011年から、商工会議所青年部が主催するこども起業体験プログラム「ジュニアエコノミーカレッジ」を支援すると発表した。

「ジュニアエコノミーカレッジ」は、「中小企業の事業承継・後継者確保」に対する経営者の危機感がきっかけとなり、2000年に福島県の会津若松商工会議所青年部が発起したプロジェクト。こどもたちに起業の面白さを体験してもらうことによって、中小企業の将来を担う後継者を輩出することを目的としている。

同プログラムは、約3カ月間をかけて、参加者(小学生)が5人一組でビジネスプランを作り、株主(親)から「出資」してもらった1万円を元手に起業、実際にビジネス(製造から販売、決算まで)を経験し、その成果を配当の形で還元するという、実践的な内容となっている。

2011年は全国12カか所で開催され、計1,000人以上の小学生が参加する予定。主催者である会津若松商工会議所青年部は、今年10月、NPO法人「ジュニアエコノミーカレッジ」を設立し、このプログラムを本格的に全国展開していく予定としている。

アクサ生命は、社会的な課題である「中小企業の後継者確保」に取り組む同プロジェクトの意義に共感し、今後3年間、年300万円を、NPO法人「ジュニアエコノミーカレッジ」に寄付することにした。寄付金は、プロジェクトの教材制作費やNPO法人の運営費用に、また2011年においては、東日本大震災の被災地の児童の参加費にもあてられる。

さらにアクサ生命では、社員ボランティアによるプロジェクトの運営サポートや、開催地の拡大のための認知向上活動などの支援も行っていく予定という。

アクサ生命は全国512の商工会議所の共済制度や福祉制度の引き受け会社として、経営者のリスク対策、事業承継対策、従業員の福利厚生プランなどを提供。今回の支援を通して、「企業経営の次代を担うこどもたちへの啓蒙活動をサポートしていく」としている。