トヨタ自動車は、2列シートと3列シートが選べるハイブリッドカー「プリウスα」の販売を開始した。3列シートモデルでは、トヨタのハイブリッドカーとしては初めてリチウムイオン電池を採用した。価格は235万円~330万5000円。なお、震災の影響により生産は回復途上にあるとしており、納車までは時間がかかるとしているが、具体的な日数等については明らかにされていない。
プリウスαは、プリウスの「トライアングルシルエット」を進化させ、広いスペースと空力性能を実現したという。全長4,615×全幅1,775×全高1,575mmのボディサイズで、着座位置を高めに設定し視界を確保したほか、十分なヘッドクリアランスと足下スペースにゆとりをもたせることで、広く快適な室内空間を実現したという。乗車定員は5名の2列シート車のほか、7名の3列シート車の2タイプが設定され、2列シートモデルではラゲージ容量535Lを確保し、ゴルフバッグが4セット収納できるという。3列シート車では、リチウムイオン電池の採用により、大人7名の乗車を可能とした。
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G "ツーリングセレクション"(内装色:アクアは設定色、オプション装着車) |
G (7人乗り、内装色:アクアは設定色) |
G "ツーリングセレクション・スカイライトパッケージ"(内装色:グレーは設定色、オプション装着車) |
G "ツーリングセレクション・スカイライトパッケージ"(内装色:グレーは設定色、オプション装着車) |
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G "ツーリングセレクション"(内装色:アクアは設定色、オプション装着車) |
G (5人乗り、内装色:グレー) |
シートアレンジ 5人乗り・7人乗り共通(リラックスモード) |
シートアレンジ 5人乗り・7人乗り共通(フルラゲージモード) |
ハイブリッドシステムに1.8Lのアトキンソンサイクルエンジンを用いた「リダクション機構付のTHS II」を採用した。エンジンのみの最高出力は99PS(73kW)、最大トルクは142N・m(14.5kgf・m)、モーターのみの最高出力は82PS(60kW)、最大トルクは207N・m(21.1kgf・m)で、システム全体では136PS(100kW)。CD値0.29という空力性能と軽量化により、10・15モード走行燃費で31.0km/L、JC08モード走行燃費で26.2km/Lを実現した。モーターのみの走行による「EVドライブモード」を採用し、吸音材や制振材、遮音材の配置や空力性能を向上したボディによる風切り音の減少により、高い静粛性を実現したとしている。
そのほか、トヨタ初となる大型の樹脂製パノラマルーフや、温度や風量に加えモードの切替を1つのダイヤルで操作可能なほか、レーダークルーズコントロールやLEDヘッドランプなどを採用した。また、安全装備ではステアリング協調性車両安定制御システム「S-VSC」や、6つのSRSエアバッグ、ヒルスタートアシストコントロール、車両接近通報装置を全車に標準装備するほか、ミリ波レーダーを採用したプリクラッシュセーフティシステムを設定した。