ドイツ時計のメッカ・グラスヒュッテを拠点とする、ノモス。バウハウスの影響を受けた機能美あふれる外装で、ドイツ国内において数々のデザイン賞を受賞している同ブランドが「BASELWORLD 2011」で発表した新作を紹介しよう。

強度と美観を両立するブルースチール針、シンプルなインデックスデザインなど、無駄をそぎ落としたデザインが特徴のノモス。新作「Zurich World Timer」は、ケースデザインを建築家であるハンス・ウエッツタイン氏が手がけるなど、2009年にノモスが初めて外部デザイナーとコラボレーションして発表した「Zurich」にワールドタイム機能を搭載したモデルだ。

国際都市として知られる、スイス・チューリッヒを舞台に活躍するビジネスマンをイメージしたもので、8ピースで構成されたケースはシンプルなフォルムでありながら、存在感を感じさせる。9月に発売予定で、予価は47万円。ケース径は39.9mm。

計算された"簡素美"が目をひく「Zurich World Timer」。3時位置の"HEIMAT"とは、ドイツ語で居住地・故郷のこと

また、2006年に登場した自動巻きモデル「タンゴマット」シリーズからは、「タンゴマット GMT」を発表。こちらも9月に発売予定で、予価は38万円。ケース径は40mmとなっている。

「タンゴマット」(左)と新モデル「タンゴマット GMT」

なお、2010年11月にはノモスの直営店が本拠地であるグラスヒュッテに続き、チューリッヒにもオープン。ギャラリーのようなチューリッヒ店の内装は一見に値する。近くを旅行する際は立ち寄ってみるといいだろう。

ねじの1本1本までを自社生産。20万円弱のモデルを多く揃えるなどリーズナブルな価格設定も魅力のひとつ

旧グラスヒュッテ駅の駅舎を改装し、新工房を開設したノモス