世界75カ国150都市以上のネットワークを誇る航空会社、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は20日、羽田空港発着の欧州路線においては初の単独就航となる羽田-ロンドン便を就航した。かつてロンドン行き航空便は羽田から飛び立っていたが、成田空港の完成に伴い廃止になっており、今回の羽田就航は33年ぶりの復活となる。
就航当日の午後、駐日英国大使館で行われた記者会見にはディビッド・ウォレン駐日英国大使をはじめ、ブリティッシュ・エアウェイズのアジア・太平洋地区ジェネラルマネジャー、ジェイミー・キャシディ氏らが出席。日本とイギリス間のさらなる貿易・投資の強化&拡大と共に、羽田空港を含むアジアマーケットの将来的な成長への期待を語った。
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ディビッド・ウォレン駐日英国大使(左)、ブリティッシュ・エアウェイズのアジア・太平洋地区ジェネラルマネジャー、ジェイミー・キャシディ氏 |
ジェイミー・キャシディ氏からディビッド・ウォレン駐日英国大使へBAの前身であるBOAC初就航時の様子を収めた記念パネルが手渡された |
日本とイギリスを結ぶ航空便の歴史は古く、BAの前身であるBOAC(British Overseas Airways Corporation)の初就航は1948年にまでさかのぼる。ちなみに当時はロンドンまで6都市経由で7日間もかかったという。それが今やわずか12時間ほどで到着するとあり、今回の就航によってビジネスはもちろんレジャーにおいても大きなチャンス、新しい機会がより一層、広がることは間違いないだろう。
運航時間の自由化、日本国内のターミナルビルの利便性向上など当面の課題はあるものの、こうしてイギリスへの空の道が開けていくことは大歓迎だ。スムーズで快適な空の旅を想像しながら紅茶でも飲みつつ、紳士の国・イギリスに想いを馳せたい。